2015年5月26日火曜日

蛸のように

最近病院通いが続く。
子供の時から病気はお友達だった。
余り丈夫でなく、腎臓を悪くして1ヶ月学校を休み、変な熱病にかかったり、よくお尻にペニシリンの注射をされた。
お爺ちゃんの岸田先生。
よく名前を覚えているもので、若い頃の脳みそはどれほど新鮮だったことか。

それでお友達の病気は、今回は気管支炎?
私はマイコプラズマ肺炎と自己診断していたけれど、若い女医さんにそう言ったら鼻先でふんと笑われた。
もっともその肺炎は若年層に多いそうだから。

前回鼻の奥が化膿してえらい目にあい、小田原での飲み会の参加を諦めた時に治療してくれた女医さん。
見た目女子高生くらいの感じだけれど、中々しっかりしていて、私のあれこれ言う世迷い言にも平然と対応する。
今日も鼻から管を通して中を見られてしまった。
かなり奥まで管が入っていくから、ついでに胃の痒いところを掻いてと言おうとしたけれど、冗談は通じそうもないからやめた。
病名は胃痒いよう。あはは。
あれ、受けてるの自分だけ?

鼻の消毒が終って薬の吸引をした。
ペットボトルの口を平たくしたくらいの厚さの、ノズルのついた吸引器が並んでいて、それを咥えてしゅうしゅうやっているうちにふと思い出した。
これも何回もここでしゃべっているけれど、以前人間ドックで肺活量検査をしたときのはなし。

やはり今回と同じくらいの大きさのノズルのついた検査機。
看護師が私にそれを咥えさせて「はい、それでは蛸のような口をして吸い付いて下さい」
それを聞いたとたん、ブホッと噴き出してしまったので、ノズルその他全部吹き飛んでしまった。
その後笑いが止まらず、困り果てた看護師が立ち尽くしていた。

しかし、言うに事欠いて、蛸のような口とは。
私の顔を見て蛸を連想したのかどうか、訊いてみればよかった。
吸引しながらそのことを思い出したら、無性におかしくなって1人で笑っていた。
看護師に気付かれないように密かに笑っていたけれど、狸のようなお腹が揺れているのを見られなかったかしら。
吸引器を咥えてお腹ゆらして笑っている自分を想像したら、益々おかしくて笑いが止まらない。
咳が出たふりをしてごまかす。

病気で気分が悪くても、おかしいことに充分反応出来るのは元気な証拠。
食欲もちゃんとあるし、全快は間もない・・・なら良いけれど。
横になって眠れなかったのに案外元気なのは、座ったままでも熟睡出来たのだろうか。

小学校に入った年の学芸会で踊ったのが「蛸の八ちゃん」という曲だった。
色々急に思い出すものですね。
咳のしすぎで胸が痛い。





















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