2015年5月7日木曜日

隠匿ブランデー

夏みかんが手に入ったのでと、夏みかんピールを作って持ってきてくれたお料理上手の生徒。
「こんな事ばかりしていて練習しないから、だからダメなんです」と、まさに私の口から出そうになった文句を先取りされてしまった。
「これは甘いけどお酒にも合います」と言うから「どういうお酒?」と訊ねると、「ブランデーとか」
急に思い出した。
すごく上等なお酒が隠してあったことを。
今まで見た事も無いような豪華な瓶に入っていて、さぞや高価な物と思われるが、勿論頂き物。
こんなお酒はとても手が出ない。

下さった方は競争馬を2頭飼っていて、その費用が年間2千万円かかるそうなのだ。
2千万って、馬にそれだけかけられるなら、飼い主様の生活はそれ以上ってこと?
想像もつかないけれど、世の中にはお金持ちがゴロゴロいるものだ。
私も競走馬以下の生活から脱却したい。

金銭欲、物欲共にあまり持ち合わせてはいないけれど、もう少し上手く世渡りをすれば、もう少しマシな生活になったかな?
性格上全くそのチャンスはなさそうで、それでも安穏として人生過ごせる事に満足しないと。

ところで、件のブランデーの所在が思い出せない。
うちは狭いけれど整理整頓がまったくなっていないので、1年ほど前にチラッとブラ様にお目にかかって、忘れないようにとどこかにしまったまでは覚えている。
その後の記憶が定かで無い。
おやおや、せっかくの上等なブランデーは日の目を見ないで、このまま眠りに就いてしまうかもしれない。

なんでも宝の持ち腐れ。
宝と言うほどの物はもっていないけど、私の宝は小汚い猫2匹。
たまさぶろうが居なくなったら、今まで遠慮していた2匹が元気を取り戻した。
たまさぶろうは私には甘えん坊だったけれど、さすがに男だから専横的だった。
特にモヤは私のお気に入りだったのが、たまの気に障っていた。
とりたてていじめるわけでは無いけれど、なんとなく「あっち行け」みたいな風で、モヤは真冬の寒い日に私の布団に入ってくることもかなわず、独りぼっちで猫ベッドで寝て居た。

このしょうもない宝はさておいて馬主さんからは、柄に七宝で馬の顔がはめ込まれている銀のスプーンとフォークのセットも頂いた。
私との関係はと言えば、海外ツアーで一緒に旅行したと言うだけで。
そんな希薄なご縁だったけれど、私が馬好きと言うのが嬉しかったのかも知れない。
厳密に言えば馬主さんは、その方のご主人。

勿体なくて飲めなかったブランデーもそろそろ口を開けないと、それこそ宝の持ち腐れ。
家捜しが大変!考えるだけで疲れる。

さっきふと思った。
最近海外旅行にここ暫く行っていない。
ブランデー捜すのは面倒だから、海外逃亡したい。
とまあ、何でも遊びの口実になりますね。






















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