2015年5月27日水曜日

猫の居る別荘

7月にノンちゃんの別荘に遊びに行きたいと言ったら、その頃ノンちゃんは居ないそうで、計画が潰えてしまった。
そこで閃いたのは、もう1人の軽井沢組。
オーケストラの元メンバーのKさん。
最近定年で悠々自適の生活に入った。

元々その時期に遊びに行きたいと言って来たのは、女流コントラバス奏者のHさん。
軽井沢でしか手に入らないお味噌が欲しいそうなのだ。

彼女はまだ日本で女流コントラバス弾きが珍しかった頃、イタリアから帰国後、颯爽としてオーケストラに入団してきた。
コントラバス奏者にふさわしい大らかな性格とチャーミングな笑顔で、私たちの人気を集めていた。
その後の彼女は結婚して女の子をもうけ、演奏活動もして幸せに暮らしていたけれど、ご主人の病気でその後長い看病の年月。
ご主人は残念ながら他界されて、今はお嬢さんと2人で暮らしている。
大変活動的な人で、仕事もバリバリとこなしていたけれど、時々体を壊して非常に大変な日々だったと思う。
その人が「6月末から7月頭まで休みなので、軽井沢に行きたい」と言って来た。
ノンちゃんに電話したら生憎だったので、すっかりその辺は軽井沢にいるという気分になっていた私は、もう引き下がれない。
それでは、もう1人の軽井沢組の家に泊めてもらおうと勝手に決めて電話したら、いいよと言ってくれた。

彼女は無類の猫好きで、いわば猫友達。
今私が飼っているコチャは、彼女の猫の名前の一部を頂戴した。彼女はうちの猫の名付け親。
今回は、彼女の飼い猫を連れての軽井沢行となった。
うちの猫はお留守番。

嬉しいな。猫と一緒なんだ。

ノンちゃんは8月後半に軽井沢のレジャー施設で、お隣さんの2人と3人展を開くから、その時に来てと言う。
お隣は織物作家と絵描きさん。
それならそれに便乗してなにかコンサートが出来そうな。
私の頭の中で悪だくみが渦巻き始めた。

あなたは何者ですか?というサイトでテストしたら、私の頭は淫らな考えで100%一杯だと出たけれど、時々はこうして建設的なことも考えるのですよ。
淫らさんには少しどいてもらって、猫別荘の人に相談してみよう。

その淫らな頭の中には今、ベートーヴェンの「大公トリオ」の3楽章の、あの崇高なメロディーが絶え間なく鳴っている。
6月に演奏する。
その前に勉強会でフォーレとイザイを弾こうとおもっているのに、大公が頑としてどかない。
これは力の差でしょうか。

淫らと崇高が同居しているので、頭の中はグチャグチャ。
淫らを昇華させて芸術に・・・どうかな?
ベートーヴェンが勝つかフォーレが勝つか。
淫らが勝つか崇高が勝つか・・・う~ん。


















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