2020年7月24日金曜日

森が呼んでいる

ずっと家にこもっていたら、なんとなくそれでも良いかなと思っていた。
けれど、森の中の一軒家が毎日目の前にちらつく。
ノンちゃんが寂しがっているに違いない。
家の玄関を出て車に乗ってまっしぐら。
3~4時間走り続けれれば森に到着。
その間、人と接触しない。
話しかけるのは助手席の猫にだけ。

大抵の食物は持参して、混み合う有名なスーパーマーケットは回避。
冷蔵庫には冷凍食品をぎっしりと詰め込んである。
野菜は近所の農園の屋外に近い販売所で買う。
静かに過ごして時々会うのはキャンプ場のオーナーとかお隣さんとかだけ。
自宅にいるよりよほど安全でいられる。
森のなか、早朝散歩するにはマスクはいらない。
人に出会うのは稀で、クマさんに遭う確率のほうが大きい。
クマとコロナではクマさんのほうが強いでしょう。

梅雨があけたら出かけるつもりでいるけれど、またすぐに戻ってこないといけない。
1週間、用事を済ませたらまた籠もりに行く。
この間が危ないといえば危ない。

なぜPCR検査が自由に受けられないのか、これが不思議でならない。
自分の置かれた立場がわかれば、行動は自ずから決まってくる。
国民全部に施すか、一定の感染者数を超えた地域で実施すれば、これが安全につながる最短距離だと思う。
ちょうど今テレビで言っているけれど、検査の結果、偽陽性が出た人を隔離すると人権侵害になると。
それを恐れているそうなのだ。
こういう発言を聞くとお先真っ暗。
例えば薬の副作用が0.1%出るからと言って有効な人たちにも飲ませなければ意味がない。
なんでも事なかれ主義。
なんでも隠蔽。
批判されることを恐れて何もしないではコロナはいつまでも終わらない。

治療を強硬にするのは当たり前。
偽陽性の人を隔離しても、それは納得してもらえると思う。
治療以外の人気取りで大金使うのはアホくさい。
鉄の心を持った指導者はいないのか。
海外の指導者たちも人格者とは言い難い人や独裁者もいるけれど、日本の政治家のようにうだうだしている人はいない。
信念を持っているか、もちすぎているかなので、結果が芳しくない国も多い。
けれど、国民がそれに納得しているようなのが羨ましい。
他国のことはほんとうのところわからないけれど、こんなに検査をしないで感染が少ないかのように見せかけている国は他にはないのでは?

ここ数日気温が低くて風邪ぎみで、ようやく治療を終えた咳喘息が再発した。
熱もないし、だるくもないし、食べ物美味しいからコロナではないと思うけれど、これだってはっきりと陰性と分かっていれば安心なのに、余計な心配をしてしまう。
呼吸器内科で咳喘息の薬を再度処方してもらった。
吸引するとピタリと咳が収まるから、よほど強い薬らしい。
それが不気味だけれど、今のこの時期うっかり咳もできやしない。
電車で咳なんかしたら、白い目で見られてしまう。

それで最近はどこへ行くのも車を使うようになった。
私が免許取りたての頃は嬉しくて、いつも車で出かけた。
最初に恐る恐る環七通りを走ったときの心細さは忘れない。
四方八方大型トラックに挟まれて、大きなタイヤが私の小さな車の窓越しに見えた。
青信号でエンストしてあたふた、慌てれば慌てるほどギアが入らない。
当時のマニュアル車はファーストギアが入りにくくて、発進のときクラッチ合わせに失敗するとよくエンストしたものだった。
でも不便なぶん面白かった。
今の車の運転しやすさで慣れてしまうと、マニュアル車はもう運転できないかもしれない。
楽になった分コロナウイルスにいじめられているらしい。

レッスン予約が入っていた生徒からキャンセルがあった。
彼女は大阪に転勤になったので定期的には来られないけれど、連休のときには実家に戻るのでレッスンに来ると言うので楽しみに待っていた。
実家に帰ってきた時点で、会社の同じフロアの同僚にコロナの陽性者が発生したことがわかり、自分も急遽大阪に戻りますと言って断ってきた。
彼女が高校生の時から教えている熱心な生徒で、会えるのが楽しみだったのに。
レッスンが終わったら一緒にランチでも食べに行こうと思っていたのに・・・
夕方、今大阪の家に着きましたとメールが入った。
かわいそうに、やっと帰省したら同じ日にとんぼ返り。

それではそろそろ森の中のぽつんと一軒家に籠もりに行くことにしよう。



















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