2011年2月14日月曜日

エジプトの夜明け

ムバラク政権が崩壊して、ネットの威力を見せつけられた。こうなると他の国もうっかりはしていられないだろう。中国のように厳重に管理していても、おそらくいつかは似たような事態になることも予測出来る。ここ数年、中国に行くと激しい経済成長の中で、日本の50年位前を思わせる貧しさも目にする事が多かった。それにつけても日本は高度成長時代に、殆ど平等と言えるほど一斉に貧しさから抜けだしたし、教育も行き届いている。最近又格差が広がっているようだけど。なんだかんだ言っても、日本は穏やかな国だと思う。ネット社会が始まって、知識があまねく行き渡ると、今まで貧しくてもこんなものだと思っていた人々も、自分たちのおかれた境遇に不満を持つのは当然で、それがいいか悪いかはともかく、世の中が激変するにちがいない。ニュースではムバラク氏の資産はなん兆円にもなるという。国家予算を自分の懐にいれていたのかと思えるほどの金額。先年エジプトに行った時、砂漠で親方に殴られながら、ラクダをひく子供に胸をつかれる思いをした。7、8歳と思えるのに、いっぱしコスずるくなって、砂漠の真ん中で金をよこさなければラクダを動かさないと、寝そべってしまったあの子供たち。帰れば親方に殴られ大泣きに泣く。可哀想でたまらなかった。その同じ国で、資産なん兆円?冗談ではないと民衆が立ち上がるのは無理ない。でも、ネットで広がった運動を今度は誰が収めるのだろうか。これからの世界は激動の時代になることだろう。歴史の渦の中に居る事を実感した事件。もし自分がその渦の中にいたらどうだったかと考えてしまった。

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