2011年2月7日月曜日

イダ・ヘンデル

1928年うまれ。わずか5歳でベートーヴェンのコンチェルトを弾いてコンクールで優勝したという伝説のヴァイオリニスト。友人から小包が届いた。開けてみるとイダ・ヘンデルのCD。2008年日本で録音された。ということは?なんと御年80歳の時。ヒエーッ。なんという音の輝き。確かな音。しっかりと一つずつ丁寧につくりあげてゆく音楽の力強さ。時には音程でヒヤリとするが、動じない。というのも、極力録り直しをしないという信念があるから。自身が納得しながら歌いあげていくのが伝わってくる。友人は「哲学的なのよ」と曰わる。「ぜひアナタに聞かせたいと思ってわざわざ限定版を取り寄せたの」だそうで、ありがたく聴かせていただいた。一曲目「序奏とロンド・カプリチオーソ」(サンサーンス)聴き終わったとたん、予期せず涙がこぼれた。エッ、何これ?なにに涙したのだろうか。自分でもわからない。上手いヴァイオリニストは世界にごまんといる。でもこれほど真摯な気持ちが伝わってくる人は滅多にいない。結局音楽も又人なり・・・なんだわと、納得した。

2 件のコメント:

  1. 音楽も又人なり・・・
    なんですね。

    一生涯勉強、
    人生のどんなこともムダじゃないですよね
    精進して励みますm(_ _)m

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  2. 私はいつもそう思いますが
    なんといっても大元の自分の
    人間が軽くて困っています。

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