2011年7月26日火曜日
遺影
最近知り合いになった写真家のNさん。ヴィオリストのFUMIKOさんのご紹介で、彼の写真展で、東日本大震災のチャリティーコンサートを開催していただいた。その時のお話で、今日は私の遺影を撮りに見えた。遺影?縁起でもないと思うかもしれないが、その人の生きているうちに一番好きなことをしていたり、好きなものに囲まれていたりする時の、元気な姿を撮っておけば、その人となりがわかるというもの。亡くなった時にいざ写真をさがしても、集合写真だったり、証明書用の写真だったり、いいものが無いことが多い。Nさんからのご依頼だったけれど、わざわざ埼玉県から川崎市の我が家まで来てくださって、重いカメラを何台か持ってフウフウしながら現れた。FUMIKOさんとデュオをしているところをパチパチ撮り、その後一人ずつ・・・カメラマンの目はじっと見据えるようで、顔が近々と寄ってくるので思わず笑ってしまう。心外そうに真面目にダメ出しをしながらまたパチパチ。FUMIKOさんはモデル体型で写真も撮られるのに慣れているけれど、私は撮ってくれる人などめったにいないから、すっかり照れてしまう。特に歯を出して笑ってという注文はうれしくない。なぜなら私の頬は笑うと、冬眠に備えて餌を思いっきり詰め込んだリスみたいに、ふくらむから。ハロウインのかぼちゃを想像していただくとわかりやすい。あんな風になります。どんなふうに撮れたか、そのうち彼のブログに載るとおもうので、その時は転載させてもらえるかもしれない。遺影というからにはお葬式もセットになっているかというと、それはやらない主義だから、nekotamaに載った写真をご覧になって、私をしのんでください。でも、あと20年は生きる予定なので、もう一度撮りなおさないと、天国の入り口で今の写真と照会されたら、入れてもらえないかもしれない。
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