2011年12月3日土曜日

すごい!

我が家のレッスン室であんないい音がしたのは初めて。ハンガリー人のタマーシュの「ツィゴイネルワイゼン」はもう別世界のもの。私が弾くと「チガイネルワイゼン」になってしまうのはどうして?もちろん腕が月とすっぽんだからさ。わかっちゃいるけれど、音のすごさに圧倒されてしばし夢心地だった。2時ころ集まったロンドンアンサンブルのメンバー。まだあと一人チェロのトーマスが来ていない。月曜日からツアーが始まる。明日もう一度リハーサルがあって明後日の大宮から始まり、私が参加する小田原が千秋楽となる。昨日ウイークリーマンションに入った二人は、どうだった?と聞くと、ソファーベッドが硬くてコンクリートの上で寝ているようだとか、狭くてネズミの巣みたいだとか言いながらも、周囲の商店街を早くも探検したらしい。音楽家は旅が多いから、世界のどこへ行ってもすぐにその地になじんでしまう。ずいぶん前にウイーンに行った時は、現地に語学留学に来ていた日本人が、到着したばかりの私たちに「一緒に行ってもいいですか?」と言ってついてきたのには驚いた。しかも美術館への行き方を知らないというから、不肖この言葉もできない私が、市電の乗り方を売店のおねえさんに訊く事態に。なんのための語学留学?音楽家はどこに行ってもくつろげるという特技を持つ。要するに毎日舞台の上で恥をかいているから、言葉の出来ないくらいは恥と思わない。今回のカップルはもうすっかり伸び伸びと歩き回り、今日はこれから近くの商店街に繰り出すと言って帰っていった。私は大分足の具合も良くなったけれど、まだ途中で歩けなくなるといけないから、遠慮することにした。それにずーっと英語を使うのもしんどい・・・なんて言ってるから日本人は外国語が上手くならないのね。

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