2011年12月30日金曜日

向き合わないと目に入らない。

シーツを取り替えようと思ったら、びりびり破れているのが目に入った。ん、いつからこんなにボロボロなんだろう。いつも洗濯するときに気が付かなかったのも不思議。だって、かなり大きな破れ目なんだから。そういえば、シーツもずいぶん長いこと買い換えていなかった。私の家系は奇人変人揃い。兄弟姉妹といわずご先祖さまも噂によればかなりのものだったらしい。ほとんどが身なりにかまわない。頓珍漢、注意力散漫、等々。一応普通に社会生活を送っているから危険人物はいない。兄弟集まると「うちって皆変だよね」と言って笑ってお酒を飲む。いい酒の肴になる。その奇人家系の私は家の埃もそうだけど、結局注意がそちらに向かないと気がつかないらしい。以前とても気に入ったシャツがあった。色も形も材質もすべて気に入っていたので何年もそればかり来ていて、ある日ふと袖口を見ると白いものが出ている。よく見ると、シャツの袖口が擦り切れて、中の芯が出ていた。よくよく見ると前立て部分の二重になっている裏の方はあざやかなブルーで、表は羊羹色に近く焼けている。それを着ている私を見た人は「気の毒に、きっと生活が苦しいのだ」と思ったに違いない。たしかに貧乏ではあったけれど、シャツを一枚しか持っていないわけではなく、気に入るとそればかり着てしまうのが原因なのだけれど。さすがに気が付いてしまうと着られなくなってしまった。いまだにそのシャツの事はは思い出す。仕事を始めてからお正月らしいお正月を迎えたことがなかった。うちが汚いなんて気が付かなかった。いや、気が付いていてもどうにもならなかった。いつも一番忙しい時期で、あっという間に暮れも正月もうやむやのうちに過ぎてしまった。今年初めて大掃除もお正月も普通にできそうだ。シーツも新しくしよう。掃除もしよう。惜しいことに自分は新しく出来ないから古いまま。そこんところ、なんとかならないものでしょうか。

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