2010年3月26日金曜日

父の7回忌

父が96歳の天寿を全うして、あの世に行ったのは6年前。日課のご近所回りを終えて、お昼を食べ、テレビで高校野球を観戦していました。あまりにも、じっと見ているので、不審に思った兄嫁が声をかけたが、返事がない。よく、寝ていると思っていたら、実は心臓がパタりと、とまっていたのです。大往生でした。母はその10年ほど前に亡くなっていたので、寂しかったとはおもうけれど、町内のボス猿(申年)で、ご近所の皆さんに良く面倒を見てもらいながら、町内を歩き回っていたので、普通のお年寄りよりは、どれだけ幸せな境遇だったか。晩年は電動車椅子で、車道の真ん中を、涼しい顔でノロノロ走り、大変な迷惑爺さん。でも、あんまり堂々としているので、誰も文句が言えない。見ているこちらがハラハラしました。猫魔さんは、兄弟中で一番父親似だと言われています。でも、車椅子で車道を走るなんて、恐くて出来ないなあ。子供の頃、ヴァイオリンがほしいと言ったら、すぐに渋谷の楽器屋さんに連れて行ってくれた。母は6人もの兄弟を育てるのだから、そんな無駄遣いは出来ないとおもっているが、父は喜んで買ってくれた。どうしてかなあと思っていたら、もう、父がすっかり年を取って、猫魔さんもいい年になった頃、押入れから、とんでもなく古いヴァイオリンの楽譜が出てきた。一体誰の?と思ったら、父の物だそうで、ほんとにびっくり。それで、娘がヴァイオリンを弾くのを、喜んだのですね。あまりにもアッサリとあの世に行ってしまったので、本人もまだ、自分が死んだことに、気が付いていないのではないかと、思っています。今日は兄弟が集まって、7回忌をしたけれど、にぎやかなことの好きな人だったから、参加していたかもしれない。

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