2010年3月31日水曜日

桜の木の下には屍体が埋まっているそうだけど。

今朝は寒さも緩み、桜も5分咲き、鳥が蜜を吸いにきて、うららかな日。散歩に出かけると、例によってからすの夫婦が待っていて、しばらく立ち話。少し、頑張って歩きつかれたので、コーヒーを飲む。再び歩き始めると、駐輪場の係りの人がこちらを向いて、お相撲さんがしこを踏む前に、よくやるでしょう。蹲踞の姿勢と言うのか、そんな格好をして、ピースサインを送っている。はてだれに?と後ろを振り返ってもだれもいない。でも、その人は知らない人。なおも近ずくと、シオマネキのように、ピースサインを振ってくる。私のいでたちと言えば、マスク、幅広の帽子を目深にかぶる、花粉症モード。顔は判別できないので、どうやら知り合いと間違えているらしい。もっと近ずくと、帽子の下の顔を見ようと、しきりに視線を送ってくる。軽いノリですぐ反応する私だから、ピースサインを返して、ばあ、といってあげようかと思ったけれど、そのあとの気まずさを考えて、やめにした。不審そうにこちらを見ているから、余程似ている人が知り合いにいるのだろう。でも、あの人は今朝のことを思い出して、しばらくは恥ずかしいかも知れない。通りすぎてから、しばらく、クスクス笑いがとまらなかった。花は爛漫。本当に根元に人が埋まっているのかもしれない。

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