2011年5月6日金曜日

同窓会

昼間明日のコンサートの練習をした後、新宿ヘ。同窓会というか、東京交響楽団時代の仲間が7人集まった。年齢も楽器もバラバラだけど、特に東京交響楽団が放送局の後ろ盾が無くなって、一度解散、当時の団長が自殺する悲劇のあとに、団員の自主運営でやっていこうという時期に一緒だった仲間たち。ひどく貧乏で忙しいばかりだった。ちょうど今の日本のように落ち込んで、一番大変な時期に力を合わせて再建した仲間だから結束が堅く、皆本当に仲が良かった。お金はなかったけれど、いつも愉快に演奏旅行も飲むのも一緒だった。働いても働いても給料は出ず、一体どうやって生活していたのか。それでも毎日が愉快で輝いていた。なにかにつけて集まり家族ぐるみの付き合いをしていた。最近も一年に一度はこうして集まって飲んでいる。演奏旅行は車を何台も連ねて日本全国を走り回っていた。早く目的地に行くために夜中に走り現地に着くとホールの駐車場で野宿なども平気でしていた。本当に若かったのだと思う。今とてもそんなことは出来ないので時々こうして飲んで、他愛なく文学や歴史の話などしている。でも決まって最後には音楽の話に落ち着くのが、雀百まで・・・だなあと思う。すでにそれぞれ違った道に進んでいるけれど、一緒に苦楽を共にした仲間というのは、いつまでも共感するものがある。

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