2012年4月22日日曜日

逃げ道

コンサートや練習やなんだかんだと沢山の曲をおさらいしなくてはならなくて、今楽譜が山のように積まれている。それのどれから優先して練習しないといけないのか、私の萎れた脳みそは理解できない。大体好きな曲から弾く癖がついているから、いつも弾き始めるのは決まっている。どちらかというと人間が軽いので(体重は別として)早くて弓を飛ばすものとか、たっぷり歌えるのとか、いかにもヴァイオリンでございといった曲が好きで、ベートーヴェンのように内面の濃い曲は苦手。ピアニストの友人に引っ張られて最近ベートーヴェンを連続して合わせているので、ようやく様になってきたかなと思う。それでもいつも壁が立ちはだかってゆく手を遮られているようだ。楽譜の山を見ているうちに急に昨日から全く関係ない曲を練習し始めた。なにか難しいことに直面すると逃げたくなる本能が働いているらしい。パガニーニのヴァイオリンコンチェルトの2楽章をクライスラーが編曲して小品にまとめた「ラ・カンパネラ」リストがピアノ用に書き直してよく弾かれる。ピアノの曲だと思っている人が多いようだけれど、元はれっきとしたヴァイオリン曲。実はこの曲、音楽教室の発表会で講師演奏で弾いて大失敗した曲でもある。こういうヒラヒラした曲は軽い気持ちで弾けるので、絶対あがらないと思っていたら見事にあがってしまった。その前日オーケストラのコンミスをやって、オケの中に一曲ソロがあった。それはさほど難しくはないものの、オケの中のソロと言うのはもっとも緊張する。私としては最大限そちらに集中して、それはまあまあ上手くいった。その次の日が発表会。たぶん緊張がかなり残っていたのだろうと思うけれど、弾き始めたら手が硬くなって弓がとばない。おや、おかしいぞと思っていたら、そのあとはもうガチガチでようやく弾き終えた。生徒さんから「先生お疲れでしたね」と言われてしまった。不甲斐ない。そのうちリベンジと思ってピアノの上に置いてある。ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトなどを横目に昨日からそれを弾いている。技術的には難しくても気分的には楽しいから、弓をパラパラ飛ばして楽しんでいる。後ろめたい。今はこれを弾いている場合じゃないでしょう。でもほかの曲は厳めしくて気分が乗らないのだ。今日だけゆるして! 厳めしくって(イカ飯食って)こんな変換がでるかと思ったら出なかった。パソコンはふざけないのだ。

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