2012年4月30日月曜日

今日だけの優等生

今日は三鷹市芸術文化センターで、先日我が家まで合わせに来てくださった方の晴れの舞台。御年78歳、歴史学者・・・特に日本の戦後史がご専門だそうで、息子さんはプロのヴィオラ奏者。歴史の先生はまだ現役で大学で教えていらっしゃるとか。私たちの78歳に対するイメージよりもずっと若く頭脳は現役バリバリ。先日その方の先生であるFUMIKOさんに注意されたことは、数日ですっかり治っていた。これは驚くべきこと。私などは先生に言われたことは教室を3歩出ると頭からすっぽりぬけてしまう。私のボウイングの先生がいつも私に向かっておっしゃるには「アンタこの部屋から出ると今言ったこと全部忘れるでしょう。アッハッハッハ」いつも大笑いなさる。全部お見通し。世の中には頭のいい人は沢山いる。でも、その上素直に人の言うことが聞けるのはまれで、そういう人は本当に上手くなるのが早い。自分の専門外の事をするのは優雅な趣味と思われるかもしれないが、これで中々芯の疲れることなのです。特に楽器のように練習に多くの時間を割かなければいけないものは、非常に根気がいる。楽器を習いに来る人が、家で練習しなくても上手くなれると思ってくる人が多いのは驚きで、子供に習わせる親御さんにもそういう人がいる。「こんなに難しいとは思いませんでした」と言う。 (場面が変わって)スイミングプールで一人クロールの練習をしていたら話しかけてきた人がいた。息継ぎが上手く出来ないと言う。私が「私も初めは息継ぎが上手くいかなくてずいぶん練習しました」というとびっくりして「練習したんですか?」と言う。今度はこちらが仰天!練習しないですぐに出来たらお魚さんよ、あなた。しかもその人は水泳教室にはいっているとのこと。先生の言うこと聞いているのかしら。そんなわけで、今日はすっかり良くなったアイネ・クライネ・ナハトムジークがステージに流れ、喝采を受けた。弾き終わった「弓がプルプルしてしまいました」とおっしゃるけれど、音はちゃんとしていたから大丈夫。私もいつまでも学ぶ心を忘れないようにと、柄にもなく優等生的な気持ちになったけれど・・・パソコンの前を離れたら・・・3歩いたら・・・アッハッハッハ。先生の嬉しそうな高笑いが聞こえてくる。

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