2012年4月1日日曜日

花のないお花見大会

毎年恒例の「雪雀連」のお花見大会。今年は昨年から想定外の連鎖で、ついに桜は咲かなかった。と言っても、かすかに家の前の木に開花とまでは言えないがほころびている数輪があって、それを見てみなさん喜んでいる。花はあってもなくても、毎年元気な姿を見られればそれでいい。特に会長の山田さんは昨年9月に前立腺ガンの手術をうけて放射線治療が終わったばかりというのに顔色も良く、もう張り切って今年度の遊びの計画を建てている。御年80歳。怪物としか言いようがない。一時期中断していた5月の八幡平の山スーキーを再開し、夏のニュージーランドも行くと言う。その前には軽井沢のバーベキュー大会もある。他のメンバーは全部参加するわけではないが、会長は全て行くわけだから、体力も財力も並みはずれていないとできない。知力もそれらを上回る。何よりもその記憶力の確かさ、計画性にはほとほと感心する。全ての計画を立て、宿と人の手配から交通の便を調べ、参加者の調整をする。これを一人でやってのけ、皆に知らせる。並大抵の事ではできない。今日も今後の計画について皆さんの意見を聞いてメモをとっていたけれど、ふだんはメモを取らないことすらあって、それでも間違いなくことが進む。メンバーはみなそれぞれが忙しい人たちだから時々参加を急に取りやめたり急に参加したり、途中で帰ったりいろいろ勝手に行動しても嫌な顔ひとつせずに、旨く対処する。仕事もまだ現役。「雪雀連」は私よりだいぶ年上の人が多いけれど、ほとんどが現役。だからこちらもまだ当分うだうだしてはいられない。お花見の時は皆なにか一品もってきてくれる。腕自慢が多いから今日もテーブルに乗り切らないほどの料理が並んで、お酒もよくこれだけ飲むと思うくらい空き瓶がゴロゴロ並ぶ。良く食べ良くしゃべり、帰りたい人は静かに抜けていき、まだ居たい人は遅くまでいる。いつまでも名残はつきない。皆帰ってしまうとちょっとさびしいのは毎年のことだけど、去年は特にさびしかった。あの震災の後で命のはかなさを感じて、見送る方も帰る方も別れがたかった。今年はすこし気持ちも落ち着いて和やかにお別れした。

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