昨日までほぼ満開状態でいてくれた桜も、今朝からの無情の雨に会ってほとんど散ってしまった。花の裏に隠れていた柔らかい緑色の若葉が表に現れて、間もなく初夏が来ることを告げている。今年の冬は長く暗く寒々としたものだった。この灰色の季節が終わっても果たして明るい日本は取り戻せるのだろうか。大震災のあとで露呈した政治と東電の悪しき関係や経済の破たんなどが若者たちに影を投げかける。京都で起きた車の暴走事件も果たしててんかんという病気のせいだったのかどうか疑問も浮かぶ。あるいは、闇を突き破りたいと言う衝動のためだったのではないかとの見方もできるかもしれない。私が珍しく暗い気分になっているのも、先日の若い娘さんの事件が尾を引いているから。彼女が小さいころに会ったきりだったのが、去年久しぶりに成人した姿を見て、これでお母さんも一安心したのではと思っていたのに。親の気持ちを慮ることも出来ないほど追いつめられていたのか。周りの人が気が付かなかったのかとよく言うけれど、人の気持ちは本当によくわからない。誰でもその人を必要とする人が必ずいると思う。絶対誰かに愛されているものだと思って、その人を悲しませることだけはしないように生きて行かないといけない。もう亡くなったけれど両親が、もし私が死んだらどんなに悲しむことか。今は天国にいるから「早くこちらにおいで」と言っているかもしれないけれど。まだ私は行きませんよ。だって、まだまだ弾いていない曲はいっぱいあるし、もう少しいい音が出せるようになりたいし、なによりも猫たちが悲しむからね。人間は・・・うーん・・・悲しんでくれる人はいるかなあ?
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