2013年1月12日土曜日

バーゲンの季節

渋谷の教室に出勤する前にデパートに寄った。それが間違いの元だった。うかつにも1月も10日過ぎれば全館バーゲンになると言うことをすっかり忘れていた。売り場に足を踏み入れてすぐに「しまった」と思った。こういうところに来てはいけないのだ。とんでもないことになるぞ。デパートは人であふれかえっていた。去年の暮れに結婚披露宴に着ていく物を探し歩いたとき、気に入った物を次々に買いあさって経済が逼迫しているのに、その回復も待たずにこんな場所に来てはいけなかった。しかし、もう遅い。来てしまったのだから。時間はたっぷり余裕がある。それもいけなかった。そして、お気に入りのデザイナーの店にちょっとだけ見るつもりで入ったら・・・、すぐ、すてきなコートが見つかった。コートは売りたいほどある。去年震災の被災地に山のように送り、人形作家のノンちゃんが福島の子供たちのために人形の素材を集めているというので、一番上等なコートを寄付したにもかかわらずクローゼットは満杯。その4分の1くらいはコートで占められている。そのデザイナーの作品は私のおしゃれの琴線に触れる物があって、瞬く間にいくつか気に入った物が見つかってしまう。売り子さんたちが又お上手で、人を乗せに乗せて、どんどん品物が売れていく。見ていると常連らしい人たちが何着も買っている。どうもこのお店には魔力があるようだ。ざっと見回して、これとこれ、試着をすると、どれも楽しい色使いと変わったデザイン、カットに秘密があるらしく巧みに体型が隠れるようになっている。うーん、やっとの思いでブラウスを一枚返す。でも他の物はどうしても欲しい。特に最初に見つけたコートは本当にすてき。コートの上からマントを羽織っているように見える丈の長いデザインだから、コンサートを聴きに行くときなどに羽織るといいかも。袖が短いので長手袋が必要になりそう。数点の買い物の後、教室に向かう途中、悪いことにまだまだお店が続く。そこでうってつけの長手袋を見つけてしまった。しかし、その店はまだバーゲンが始まっていないのでぐっと我慢。バーゲンになったら買おう。でもバーゲンが始まったらあっという間に売れてしまいそうな予感がする。どうしよう。明日にでも行ってみようか。悩みはつきない。

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