2013年1月22日火曜日

うんざりして

マーラーの狂気にうんざりして(本当はこの部分が好きなんだけど)モーツアルトなんか引っ張り出して弾き始めた。ああ、一服の清涼剤。それが一段落するとパソコンを開いて、どうでもいいニュースのサイトや写真を眺め、そのうちにYouTubeに動画を見に行って時間つぶし。練習が煮詰まってくるとこうなってしまう。今日は一日だらしなくすごしてしまった。ちょっと外出はしたものの、後はどっぷりと動画鑑賞。それも最近、社会のえぐい面を見せられるような物にはまって(というよりそのような画像があふれているので)振り込め詐欺だの、中国の食品の危険さだの、暴力団のことなど、見ていて決して気持ちのいい物ではない物を続けて見てしまった。中でも特に気持ち悪かったのは、女性を殺して食べてしまった佐川という人の動画。相当優秀な頭脳を持っているらしいが、やはり恐ろしい気狂い。どうしてこんな人が大手を振って世の中で平然と、しかも相当裕福な生活をしていられるのかしら。淡々と殺したことや食べたことを語ることに、鳥肌が立った。気持ち悪いから見なければいいのに、続編まで見てしまったのはなにか人の心にある暗黒の部分に触れる物があるのではないか。私は平和主義者で動物好きで、ごく当たり前の常識人だと思っているが、その心の暗部は自分にもわかっていないのかもしれない。そんな狂気の部分をマーラーは音楽に昇華できたのかもしれない。さて、明日からもうひとがんばりしよう。なんだか胃のあたりがむかむかする。これは今朝いただいたチョコレートを食べ過ぎただけでなく、佐川という気持ち悪い人のせいとしか思えない。最後に彼は自分がまた罪を犯すのではないかとおびえていることを告白し、それを救うのは死でしかない。早く死にたい、それも沢山苦しんで死にたいといっている。自分に対してですら残酷で、彼の苦しみがふと可哀想になった。こんな奇っ怪な人でなければ、両親に愛され、教養も財産もある紳士として尊敬されて生きられたのに。ねじ曲がって生まれてきたことが彼の不幸だった。

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