2013年1月4日金曜日

明けたとたんにもう4日目

1月の時間はいつも過ぎるのが早い。大晦日からお正月、そして仕事始めまでの時間の経つ早さったら、あっという間。うかうかしているとすぐに2月に入ってしまう。明日からの仕事始めのせいで少し緊張が戻ってきた。今年はしょっぱなからマーラーの5番だから、暮れから譜読みに余念がなかった。元旦も朝から譜読みに入っていた。あとはワグナー、ヴェルディの序曲だから、ぜんぶ難しい。思えば去年はシューマンの「ゲノフェーファ」だった。あれも超難物だったなあ。なぜ年の初めにこんな難しい物を弾かなきゃいけないのかと思ったもの。ベートーヴェンの7番とかだといいのに。8番もいいなあ。それかモーツアルトの40番とかでもいいな。しかしそんなに世の中自分の思い通りには行かないもので、手こずりながらも大好きなマーラーを弾ける喜びと気持ちは半々。すっかり忘れていたこの曲のある箇所を繰り返し練習していたとき、急にどっと思い出がよみがえってきた。ああ、この箇所、前に弾いたときにも手こずったけ。そのときもこうして何回も何回も繰り返し練習したなあ。たった一拍の5連音符が突然記憶をよみがえらせた。12月はロンドンアンサンブルとのお付き合いで体力も気力も使って、その後疲れが出たらしく風邪が長引いている。咳が止まらない。明日から仕事に入れば風邪も治ってしまうと思う。今まではそうだった。しかし、もはや若くはないからそうできるかどうか。考えが甘いかもしれない。仕事をしないでうちにいることなど、とうてい耐えられないと思っても、そんな日は確実にやってくる。それも近い将来に。忙しすぎる時にはゆったり暮らすのが夢だったのに、実際そうなったら退屈で悪いことしでかすかもしれない。「小人閑居して不善をなす」っていうじゃない。それもいいかもしれない。どんな悪いことをするか、小人だからどうせ大したことは出来ないと思うけれど。

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