2013年1月29日火曜日

なっちゃん退院

なっちゃんはもう14歳。人間なら7,80歳。私の年齢を超えている。前より一回り小さくなってだっこすると軽い。啄木じゃないけどかろきに泣きたくなる。今日まで入院していた獣医さんの近所で拾って、歩いて30分くらいの道のりを私にしがみついて嬉しそうに鳴いていた可愛い子。ノラだから発育不全で体が小さく手足も短い。そういうところが、ものすごく親近感を覚える。食いしん坊で甘ったれで人間大好き。ほんとに私そっくり。獣医さんのところでもかわいがられて、つかの間の贅沢をしていたらしい。「鶏肉をやったら食べました」なにい、鶏肉!家では絶対そんな物食べさせないから、贅沢させないように頼んだけど、食欲がなくなったら大枚はたいてもおいしい物を食べさせよう。腎臓がかなり弱っているようだ。実は今回もうだめかと思って覚悟して家を留守にした。そのくらいやつれてしまった。以前ある人から言われたのは、「お宅の猫は時々病気になるけど、それはあなたの代わりをしてくれてるのよ。ねこの恩返しなんだよ」なっちゃん。恩返しなんかしなくていい。私の方があなたたちにいつも慰められているのだから。私の体調不良が大事に至らなかったのも、なっちゃんのおかげかな?猫たちは私を飛び越えて年をとっていくのが悲しい。でもこの子たちを残しては私は死ねないから、全員のニャン生を全うしたのを見届けないと先に行く訳にはいかない。うちに帰ったなっちゃんはそれでも安心した様子で私に甘えかかる。軽い軽い。顔もちょっとむくんでいる。腎機能を改善する薬をもらってきたので毎日飲ませないといけない。食いしんぼだった子がみるみる食欲が減っているので、全部飲んでくれるかどうか。でも治療はここまで。以前飼っていた猫たちは最後まであきらめきれない飼い主の犠牲になって、つらい治療を受けさせられたものだった。でも、今はもうそんなことはせずに、自然に消えるようにさせてあげようと思っている。私自身も無駄に延命されたくないと思っている。そんなこと言ったって、私は長生きする。「憎まれっ子なんとやら」だから。

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