2013年1月13日日曜日

新年会

音楽教室のレッスンの中に弦楽アンサンブルというコースがあって、その生徒たちが今日我が家で新年会をするという。私に断りもなく会場をうちに決めてくれて、私はこれから準備をしなくてはならない。なんてこった。しかし、こうして来てくれるのが実はとても嬉しい。まだ若くて勢いがあった頃には毎月のように生徒を集めて「バッハ会」と称して飲んだくれていたものだった。生徒たちも若かったから、午後からずっと飲み続けて弾いたり食べたり大騒ぎ。飲み過ぎて寝てしまう人もいて、夜中まで帰らないことが多かった。今は私はそんな元気はないけれど、このアンサンブルの生徒たちは若者が多いから、きっと賑やかになるのだろう。人が沢山集まるのには慣れている。毎年の「雪雀連」のお花見では20人以上がこの部屋に集う。ギュウギュウ詰めれば30人くらいまでは大丈夫だけど、いすの数もスリッパも足りないから、今日は20人までとしてもらった。ワインが6本、足りるだろうか。メニューはいつも同じ。サラダ、唐揚げ、スモークサーモン、生ハム、ソーセージ、チーズ、ジャガイモのサラダ等々。いわゆる居酒屋メニュー。他に各々一品持ち寄ってもらうことにした。面倒くさいから大皿にこれでもかと盛りつける。食の細い人なら見ただけでお腹がいっぱいになりそう。こんな場面を想定して大皿は何枚も揃っている。それでも少し欠けてしまって捨てたこともあるのに、まだまだ、沢山あるのは、いかに宴会に明け暮れたかという歴史を感じる。この部屋で大勢の人が楽しんでくれた。2階の窓からは、眼下にすてきな桜並木が続く。家はぼろでもロケーションは最高。花見の頃には大勢の人がゆっくりと歩いて花を楽しむ。うちで花見の宴たけなわとなると下から人が見上げる。それを呼び込む人がいて、客人の一人が道行く人に声をかけた。「上がって一緒に飲んでいきませんか」すると、その人は笑って答えた。「私このうちの者の姉なんです」

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