2013年6月2日日曜日

バシュメット&モスクワソロイスツ合奏団

ピアニストのSさんとそのお姉様、葉山在住のMさんご夫妻ともう一人は医師のMさん、それに私の6人。横須賀まで出かけた。男性たちはSさんの亡くなったご主人の同級生たちで、本当ならここにいつもご主人がいたのだけれど、一人抜けてしまった穴埋めに時々私が参加することになった。始めのうちはご主人がなくなる前に予約をしたチケットが余ったので(涙)とお誘いだった。最近は他の人がいかれなくなったときや私が興味を持ちそうな公演の時にお誘いがかかる。今回は二つ返事で誘いに乗ったヴィオラ奏者ヴァシュメットのコンサート。彼の演奏は以前にもヴァイオリンのアッカルドとの共演で聴いたけれど、天上の音楽かと思えるほど美しい演奏だった。安い席を買って天井が近かったせいもあるかも。
今日は横須賀芸術劇場でのマチネーで、座席は前から10番目くらい。ステージが近すぎる。弦楽器奏者は自分の音を会場の一番後ろに飛ばして反響するように演奏するから、近くで聴くとよく聞こえないことがある。1曲目は合奏でモーツアルト「ディベルティメントK136」2曲目のシューベルト「アルペジオーネソナタ」これはもう悲惨なくらいソロヴィオラが聞こえない。耳をそばだてて、弦楽合奏の間からやっとソロの音を拾い出すようにしないとなにを弾いているのかわからない。これは客席の場所が悪いのだから、休憩後は2階席の後ろで3階席の庇より少し前に移動する。今日は客入りが悪くて好きな処にすわれたのがラッキーだった。そこへ移動したらなんと、目が覚めるような音が聞こえてきた。前の方はS席だが、私はいつもはその辺は買わないことにしている。ピアノならどこへ座っても音が聞こえないことはまずないけれど、弦楽器は楽器の向きや会場の音響によって、聞こえかたがおそろしく違う。楽器の音自体が小さいから、会場の反響を味方につけないと今日のように聞こえかたが全く変わってしまう。後半のプログラムはパガニーニ「ヴィオラ協奏曲」最後はチャイコフスキー「弦楽セレナーデ」この2曲は全く前半とは比べ物にならないくらい素晴らしかった。良かった、始めのうちは今日のソロがあまりにも聞こえないので、彼の調子が悪くて病気ではないかと思ったもの。こんなに音の聞こえかたが違うのは会場の音響設計のミスではないかと思えるくらい。以前はステージ上にいたが、最近は客席にいることが多い。今まで自分の音がどんな風に聞こえていたのだろうか。音の届きにくい場所で聴かれたら嫌だなあ。9月には東京文化会舘の小ホールでほんの少々ソロが出てくるけれど、どうやったら隅々まで音を運ぶことが出来るか頭が痛い。
終演後は本日の目的の酒盛りにうつる。Mさんご夫妻のお勧めのお店は魚と日本酒が美味しい。やはり刺身には日本酒が一番いい。ご機嫌になった皆は横須賀の通称ドブ板横丁を見物しながら歩いた。日本でありながら外国にいるような不思議なお店が沢山あって、途中で又アイリッシュカフェなるバーでひっかかり、ジントニックやコーヒーで締めて帰途についた。昨日も友人の家でご馳走になり、今日もこんな具合では体重の増加はもう避けられない。明日からダイエット!がんばらないと。









2 件のコメント:

  1. 会場の席によって音がそんなに違うなんて、知りませんでした。
    前のほうの席がかえってよく聞こえないなんて。参考になりました! φ(.. )メモメモ 

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  2. お疲れの時には上の方の席がお勧めです。
    雑音が消えて気分よくおやすみになれますよ。

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