2013年6月30日日曜日

西湘フィルハーモニー管弦楽団第2回定期演奏会

秦野市の市民オーケストラの西湘フィルは第2回目の定期演奏に全力投球。秦野市文化会舘の大ホールで、今朝早くから準備をしていた。このオーケストラのいい所は、突出したワンマンがいないかわりに役割分担などがきちんと決まっていて、それぞれの機能がしっかり働いているらしく、すべてに取りこぼしがない。チームワークが良くて落ち着いて本番が迎えられる。これはなによりも大事なことで、せっかく練習に勤しんできたのに、当日てんやわんやでは演奏にも影響する。皆さんそれぞれご自身の仕事でも有能な人材であると思える。1曲目のベートーヴェン「交響曲第1番」出だしは快調、1楽章は意外なほど冷静で練習の時よりもずっと良かったが、2、3楽章になってステージに馴れてきたころ、だんだんゆるんできて、4楽章ではつい楽しくなってきてはめが外れそうでひやひやしたが、全体としては良い出来だった。そのあとはチャイコフスキー「くるみ割人形組曲」ソロの楽器がしっかりしていて楽しかった。最後は同じくチャイコフスキーの「ロメオとジュリエット」これはみんなが弾きたくなる美しいメロディーが出てくる。めったにおいしい所を弾かせてもらえないヴィオラにまで。メンバーが集まらず困っていたヴィオラも本番は頼もしい助っ人が集まって6人となった。私はトレーナーをやめてしまったので演奏のエキストラとして参加した。人には向き不向きがあって、私はひたすら弾きたい。だから人を弾かせるより黙々と弾いているほうが性に合っている。このオーケストラの最大の武器は指揮者。指揮の松元宏康氏はひっちゃかめっちゃかの演奏をきちんとまとめることにおいては脱帽もの。あるときはユーモラスに、あるときには威厳を持って、この音、メロディーにはどんな背景があるかを的確に指南する。最近は演奏する方もその要望に答えられるようになってきたのは大進歩だと思う。お若いのに緩急自在なたずな捌きには感心する。2歳の坊やのお父さんで、そのお子さんはこのオーケストラの誕生とほぼ同じく生まれたので、ともに育てていただいている。私も立ち上げの時に関わったのに今戦陣を抜け出してしまい、もうしわけないと思っているが、猫は組織には不向き。どうしてものらりくらり好きにやるのが性にあっているので、有能なスタッフと優れた指揮者にあとはお願いして演奏だけに参加している。今日はなにか全精力を使い果たしたように思える。かえり道、車の運転をしていてもやたら眠くて時々ふっと意識が遠のく。ハッとして歌を歌ったりガムをかんだりしながらようやく家にたどり着いた。でも爽快感のある疲れだから、良い演奏会だったのかな。お客さんの反応は良かったみたいですが。









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