美容外科に行ってレーザーピーリングやケミカルピーリングをしているので、紫外線は大敵。ピーリングをしたあとだけでなく、日常でも化粧水すらダメという厳しい指導なので、ふだんは全くすっぴん。最初のうちは化粧品をつけないのは怖くて、きっと3日もしたらシワシワガサガサになってしまうと思っていたら、それが意外にも朝目が覚めたときの顔は自分の内部から染み出してくる皮脂でうっすらとおおわれて、スベスベしている。いままでどれだけ無駄に化粧品を使わされていたことかと、化粧品会社に恨み言を言いたくなる。しかしこれも、よほどの覚悟をしないと信じられなくて、大抵の人なら途中でこわくなって化粧品を使ってしまうと思う。私はおそろしく不精者で、なおかつ人を信用しやすい。それで言われた通りやってみると、どれだけ化粧が面倒くさいものだったかと気付かされた。しめしめ、医者のお墨付きだから、化粧はしなくても気がとがめない。ただ、こういう手入れをしていると肌が敏感になって、外出するときが一番憂鬱になる。日傘と帽子、またはそのどちらか一つと指の先が切れた手袋。すこしでも日陰を歩こうといつも道の端っこを顔をうつむけて歩く。ここ1年ほどはお天道様に顔を向けたことがない。これを日陰者と文字通り呼ぶのだ。用事がなければ夕方になるまでは外出しないことにしている。今日はアンサンブルの練習が午前中で終わったので、ピアニストのSさん、ヴィオラのFUMIKOさんと昼食を食べにいくことにした。梅雨の晴れ間でもあり、久しぶりに日差しの中を歩くと、気持ちが良い。長い間日に当たっていなかったから、日光消毒されているような気分。
FUMIKOさんは最近お気に入りの楽器を見つけた。とても良い楽器で音色がめったにないほど魅力的。だから、いつもは気配りの人で自分のことはあまり話さないのに、今日は有頂天で楽器の話しばかり。他の話しをしていても又楽器の話しに戻る。よほどうれしいらしい。それでその場の全員がうれしくなる。日差しも仲間たちの気分もさわやかで、良い練習日であった。
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