2013年6月11日火曜日

船旅はお好き?

この週末小豆島へ演奏しに行くので、岡山からフェリーで行くことにした。船はきらいで、どんな船にも船特有の匂いがあるのでまいってしまう。鼻が悪いくせに、こういう時だけは敏感になる。スキューバダイビングをやっていた頃はボートに乗って沖に出た。いつもデッキでワクワクして、潮風を受けながらインストラクターの注意を聞いたり準備に忙しかったから、酔うこともなかった。むしろ海中での波酔いがきつかった。オーケストラにいた頃はほとんどの演奏旅行は車で行った。今のようにどこにでも橋が架かってはいなかった時代なので、フェリーに乗ることが多かった。九州までは川崎から、大阪(神戸?)まで行くのも確かあったような記憶がある。北海道には仙台からフェリー、たまに列車で青森まで行って青函連絡船で津軽海峡を渡る。夜中青森について連絡線までの陸橋を渡るときは眠くてふらふら、今思えばよくそんなハードなスケジュールでその日に本番ができたものだ。当時のオーケストラの男性たちはすごく親切で、列車を降りたとたん数本の手が私の荷物に伸びてきて、楽器からハンドバッグまで持ってくれて、あっという間に階段の上まで運んでくれた。オケの男性は総じて女性に親切。オケを辞めて世間に出たら、私が開けたドアをすり抜けていく男性がいるのにはびっくり。いつもドアは開けてもらえたのに、なにこれは?とくに邦楽の世界は男尊女卑だそうで、邦楽の人たちと長い演奏旅行に出たときには、お琴や三味線のおねえさんたちと話をすると、ドアを開けてもらえるなんてとんでもないと聞かされた。今でもそうなのかしら。それはおいて船の話し。宮崎に行くフェリーに乗ったことがあった。川崎を出港してものの10分位経った頃、いきなりドーンとものすごい衝撃音と揺れが来て、船底で遊んでいた麻雀牌がひっくり返ったことがあった。なんのアナウンスもなく何事かと思ったが、その後はゆれもせず順調に運行していた。車の処へ行ってみると大きなトラックが傾いて他の乗用車数台がつぶれていた。一体あれはなんだったのか今でも時々考える。波もおだやかだったし、障害物もなさそうだったし、それよりも何のアナウンスもなかったのがおかしい。たった一回ドーンと揺れたたけなのはどうして?なにかにぶつかったのならもう少しゆれが続くでしょうに。その時に船員に尋ねてみればよかった。青函連絡船で夜のデッキに寝転んで満天の星を眺めたのもすてきな思い出。伊良湖から乗ったフェリーはものすごい揺れで、車のシートを倒して寝ていると、波の下降するときに背中がシートから浮き上がるほどだった。いつも経費節約のために安い3等船室で雑魚寝で行った。あるときすぐ隣にいびきで有名な人が一緒にいたことがあった。今夜はねむれるかなあと心配したが、なんのことはない、わたしの寝つきの良さはその人のいびきに勝った。朝までいびきを聴くことはなくぐっすり、皆からよく眠れたねえと感心された。クリスマスイブに東京湾を出発して豪華船で一晩過ごすというツアーで仕事をしたことがあった。演奏が終ってお酒を飲むと、陸では考えられないほど酔ってしまった。私は笑い上戸だから仲間が面白がって笑わせる。箸をころがして「ほら、おかしいでしょう」と言われると本当におかしくてずっと笑って、最後には階段を両腕抱えられながら船室にもどった。階段で笑うので両腕を持ち上げている人たちも力が抜けてしまって大変だったらしい。こうやって思い出してみると、船旅もなかなか面白かった。ただ、飛行機ではいくら揺れても怖いと感じたり酔っことがないのに、海はなんだか怖い。空中よりも下に水の支えがあるからいいと思いたいが、海の底知れない深さに恐怖心がある。あそこに投げ出されたら、ぶくぶくと沈んだら・・・と考えるとやはり船は苦手。おかしいのは船では酔うのをやっとこらえているのに、陸に上がって地面が揺れなくなったとたん真っ青になる。緊張がとけるからかもしれない。















2 件のコメント:

  1. nekotamaさんって、すごい。旅行先からブログアップするなんて。まわりの人もnekotamaさんと一緒だと退屈しないでしょうね。(^ ^;) 楽しい旅を!

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  2. え、そ、そんなあ。
    ほめられると照れるう。
    さっき船の上からの投稿がアップされていなくて
    あれはどこに消えたのかなぞ???です。
    こんなヘマもやります。

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