2013年6月7日金曜日

ピンチヒッター

昨夜ヴァイオリンのKさんから電話があって、お母様の具合が悪いので来週の土曜日からの四国での仕事を替わってもらえないだろうかと打診があった。彼女の代わりはよく引き受けていたから今度も気軽に承諾した。彼女はお母様のことで気が気でないらしく、詳しいことはなにも言わずに今日楽譜をおくってきた。ところがスケジュールがなにも書いていない。一体どこへいけばいいのかも分からないので、彼女から聞いていた地元メンバーに電話をすると小豆島がコンサートの場所だという。二日間の日程だと思っていたら、何のことはない、悪くすると前後一日ずつ日程をとらないといけないかもしれないと分かって、慌てふためく。Kさんはお母様が大変な時だから電話にも出ない。小豆島の仕事をいれると他のリハに行こうと予定していた日をつぶされるので、他の日にリハの予定をいれなくてはいけない。しかも他のリハは来週の土曜日だったのを急遽明後日に繰り上げることになって、まだ時間があると油断していたから譜読みもしていない。明日は猛烈に練習しないと間に合わない。あーあ、こんなことなら安請け合いするのではなかったと思ったが、それはお互いさまで、私だっていつ交代してもらわなければならないことが起きるかもしれない。ここは、なんとか頑張って小豆島くんだりまで出かけよう。かつて日本中を駆け巡って仕事をしていたから、フットワークは軽い。どこへでも気軽に行くけれど、船を使うとなると気が重い。乗り物大好きでも一つだけ苦手なのが船で、油の匂いやむっとする船室、妙にゆっくりした揺れ動きなどが、どうしてもなじめない。一度釣り船に乗って一日中気分が悪くて伸びていたことがあった。大きな船ならそれほどひどいことにはならないと思うが憂鬱。それ以外は小豆島に行くのはものすごく久しぶりだから、楽しみではある。ネットで調べたら航空券は今頃ではもう早割使えないし、四国となると出張のパックツアーもみあたらないので、新幹線で岡山に行ってバスで岡山港に出る、そこから小豆島に行く船にのるのが安上がりでよさそう。旅費は飛行機代が出ないので、しかたがない。もっとも飛行機で行ったところで大して早い訳でもない。飛行機は新幹線みたいにホイと飛び乗れないから早めに行かないといけないし、最近航空会社が意地悪で、楽器の機内持ち込みについて色々難癖をつける。私がたまたま旅の仕事がなくなった年から、楽器を持ち込むのが益々難しくなったらしい。私が飛び回っていた頃は隣の空いている席をもらって、楽器にもシートベルトをかけて一緒に居眠りしながら乗っていける時期だったが、航空会社によってはものすごく意地悪をされた。楽器を預かるといわれても絶対他人にはあずけられない。チェロを預けたらひどい故障を負わされた話しはいくつもある。飛行機は楽器が一緒のときには乗りたくない。今回は飛行機を使わず、少し時間はかかるが新幹線で行ける距離でよかった。久しぶりの遠出はやはりワクワクする。






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