2014年1月16日木曜日

ピアノ調律1

私が太ったの痩せたのというつまらないつぶやきを聞いて下さってもしょうも無いことなので、ここで最近聞いた興味深いことを書いていこうと思います。

私たちのスキー愛好クラブ『雪雀連』の会長は山田宏さん。
日本の調律界の草分けかつ現役の名調律師。
しかも現在80才を越えても日本と海外を股にかけて滑りまくる、スキーの名手でもある。
その上手さは、かつて大学のスキークラブでならした人がどうしてもついて行けないほどのスピードで飄々と滑る。
力みもこれ見よがしの所も全くないから、早いと見えないのに、実際従いて行こうと思うと追いつけない。
剣の達人が強そうに見えないのに、いざ闘うと付け込む隙がないというような感じですか。

私は長い年月「雪雀連」にお世話になってきたのに、ここの習慣としてお互いの仕事に首を突っ込まないから、調律のことは訊く事も無かった。
あるとき私は他人から一時スピネットを預かっていた。
スピネットの調律は自分で出来るので、ハンマー(もちろん調律用の)で自分で調律しようと思った。
ところが全く歯が立たない。
ヴァイオリンは自然音感、平均律ではないので自分の音感で調律していくと合わなくなる。
それでオクターブを決めてからその中で12分割しようとすると、私には出来ない。
どうしてもあまりが出る。
それを山田さんに言ったとき、彼は穏やかに「あはは、難しいでしょう」と、それ以上のことは言わなかった。
最近、ある会場のロビーで立ち話をしていたときに、日生の「バックステージ賞」をもらって以来講演会に呼ばれることが多くなって、そういう話を良くするのでお見せしますよ、と言って資料を送って下さったので、ここに纏めて見たいと思う。
少し長くなるので、時々他の話題も入れながら書いて行きたいと思います。(次回へ続く)

























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