2014年1月7日火曜日

手が動かない

暮れからお正月は仕事もコンサートも無いのをいいことにスキー三昧。
サボっていたら、右手が変!
弓がどんどんずれていく。親指に力が入ってしまうのだ。
力を抜こうとすると弓を落としそうになって音が出ない。
いつもなら弓は軽く持っているだけで、下に楽器があるのだから弦の上に弓が載っていればいい。
ところが右手の指の柔軟性が失われて、弓を硬く持たないと音を出すことも出来ない。
それで親指がずれてしまって、対面する指にくっついてしまう。
やっとわかった。生徒達がぎゅうぎゅう弓を持つ訳が。
親指は他の指に向かい合わせになっているので、他のどの指が触れても全部の指の柔軟性は失われる。
手首が硬くなる。
弓の重さがしっかりと弦に載らなくなる。
豊かな音が欲しければ脱力・・・というパラドックス。
へんなところで生徒たちの悩みが見つかった。
どうしてそんなにガチガチに持つの?訊くと、でも持たないと落ちてしまいます、と返事がかえってくる。
でも下に指板があるでしょう?力を抜いてごらん。
すると、ああ、指が自由になって響きが出ますと答えが。
ところで私はどうしたのだろうか・・・・
今までなんともなく弓を動かしていたのに、こんなに右手の動きが悪いのは初めてのことだから、脳梗塞かなにかで右手がマヒしてしまったのかと思った。
そう言えば最近筋トレなどには行くけれど、ちゃんと定期的に体を動かすことがない。
それで筋肉が固まって来ているのかも知れない。
それとひどい乾燥で指の脂がすっかり無くなってしまっているのも原因かも知れない。
せっせとワセリンを指にすり込んで、ゆっくりと弓を動かし始めた。
少しずつ少しずつ、機関車がゴットンゴットンと動き出すように手が柔軟になってきた。音も出はじめた。
子供の頃、私たちの受けた教育では奏法に無理があった。
先生達も手探りで教えていらしたと思う。
現在の若い人達がしている無理の無い奏法なら、もっと活躍出来たであろう人も少なくなかったに違いない。
私も才能も無いのに長期間弾いているので、それなりに音楽がわかってきて、ますます面白くなったところで指にマヒが来たら泣くに泣けない。
スキーで遊んでいないでもう一度初歩からやり直し。
10年前にヴァイオリンはやめて雪と遊ぶ計画だったのに、やはり音楽の面白さはそれを上回る。
やめられないならトコトン付き合う覚悟しないと。
今年もサボれない日々が続く。やれやれ!















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