2014年1月31日金曜日

遊びには邪魔が入る。

メールが入ったのは2日のオーケストラの本番に欠員が出来たので急遽弾いてくれないかという依頼。
いやはや、私はスキーに出かけ、帰りがけにコンサートにと優雅な休日を楽しもうと思っていたのに。
しかしかなり困っている様子なので「義を見てせざるは・・」の心境になってしまうのが、私の最大の欠点。
「エグモント序曲」「ハフナー」「新世界」これも昔はさんざん弾いたけれど、もうすっかり錆び付いてしまった頭には、残滓も皆無にちがいない。
ほとんど頼りにはなれないかもしれないけれど、それでも良かったら弾きますと返事を出してしまった。
となると、帰って来た日は、夕方からこの3曲を必死に練習しないといけない。
どの曲も現役時代にはさほど難しいと思ったことはなく、その頃だったら初見で十分だったと思うが、半分引退しているのと、この先に結構難しい曲を弾かねばならない事情があるので、気力と視力が心配になる。
なによりも視力の衰えはいかんともしがたくて、眼鏡を何回作り直したことか。
視力の衰えと共に集中力が減退し、しみじみと、人はこうして歳とっていくのだと実感した。
歳をとるのは少しもいやではないけれど、視力の回復する治療法はないものかと思う。
レーシック手術も考えて資料をとりよせたら、あとで失敗がかなり多いということを聞いて諦めた。
それでもつい最近までとても目が良かったから、これだけでも幸せだと思う。
私の知人は35才くらいから老眼になったというので信じられないけれど、嘘をいうメリットもないから本当のことなのだろう。
私はそれよりはるかに遅かったので、本当に幸運だった。
今はなにをするのも眼鏡なしではいられない。
不自由でしかたがない。
口は相変わらず良く回る、悪知恵も衰えていない。
食欲も盛んだし、体重も人には負けない。(本当は負けたい)
歩くのも速い・・・残念なことに一番大事な脳みそと目が衰えてきた。
なんでこんな大事なものから衰えるのかしら。
遊びに徹しようと待ち構えていた年齢になっても、こうして遊ばせてもらえないのは誰かが邪魔をしているにちがいない。
老眼と鬆の入った脳みそで、どこまで出来るか。
「ええい、やけっぱちだい!新世界でもなんでも持ってこい」って言ってみたい。
もう緊張が始まっているのがいやだなあ。


















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