2014年1月23日木曜日

ピアノ調律その7 平均律

nekotama記
この先が面白いです。
ただ知識がない猫には難しい所があるので、私は半分くらいしか理解出来ませんが、同じ音に携わる者としてはすごくわくわくするにゃあという思いです。特に5:3というところが意味不明。
どなたか教えて下さればありがたいです。


山田  音感はかえってない方がいいんです。

佐々木  そうなんですか。

山田   そう、ということはね、調律っていうのは、例えば音とね、ピアノの1つの音っていうのが測るとサインカーブになるわけでね。
で、1つの音をドレミのドとしたらもう1つはファの音。
これはシラソファだから5度です。
(nekotama注・・・ドの音から下がるとドシラソファ、5つめの音で5度という意味だと思います。)
5度と5度、両方同時にやった場合にはサインカーブは交わるところが全部一緒ですから、そこにビートは出ないんです。
で、それを今度は5度なら5度っていうのも、5度は5:3で、やっぱり5つの交わるところと、3つの交わるところがいっしょになりますから、ビートがでないんですね。
そういうふうな調律、現在の平均律じゃなくて、その純正調っていう調律のやりかたがあるわけですが、それはうなりを出さないように調律する。
それは昔のやりかたで、そうするとオクターヴを12等分したときに、最後にあまりがでちゃう。
あまりがでちゃうとので、その音は使えないっていうのが昔のバッハ以前の調律法なんです。
じゃあ他に転調したときの複雑なのが弾けないからっていうんで、そこに余った12のうち全部に割り当てちゃえ、こういうことをやったのが平均律っていう調律法。
そうするとドとファとやったときにうねりを少し出すようにするんですね。
全部にあまりを等分する。
だからリズムを聞くわけです。うなりを。
1秒間に0.5くらいのうなり。猫ちゃんがニャーオって鳴くくらいのうなりから、15くらいのブブブブっていうのくらいまで全部聞き分けなきゃいけない。
これが調律なんです。
だから音感はあればあったでいいんですが、基本的にはそういう風にリズムを聴いて感じるんですよね。

佐々木  昔のやり方では使えない鍵盤は出るけれども楽だったということですよね。あのやり方は。
合うところを合せればそれでよかった?

山田  そうですそうです。

佐々木  でも今は微妙なあまりを出して、全てを使えるように     する?

山田   全部にこうやるから、その余りを一つにどのくらい割り当てるか、それは皆規則で決まってるんですけどね。
それがオクターブを12等分する平均律の調律法。
それでで後は、今度はオクターブは1:2ですからうなりはでませんよね。
オクターブをズーッとひとつずつこういうふうにやっていけばいいわけです。
これがいわゆる試験に受かる時の一番平均的な、規則的なもので、これじゃ、ピアニストに弾いてくれって言うと、おもしろくないね。
だからその、楽器そのものもやっぱりあいまいさを出さなくちゃ面白くないわけです。

佐々木  つまりそれが基礎であり、スタートなんですね。

山田   そうです、基礎です。
それは測定器ではかるときれいなこう、線になるわけですよ。
そうするとエレクトーンとかね、そういうのと全く同じような感じになっちゃって、エレクトーンの場合はわざとヴィブラートをかけたりしますから、それでごまかせるんですけど、ピアノはごまかせませんから、つまらなーくなっちゃう。
それをどの程度どれくらい自分の感覚を採り入れるか、っていうことが、調律師のフィーリングですね。
ファジーっていうか、フィーリング。
それはピアニストによるし、そのピアノによるし、会場にもよるし、その日の演奏者、女性なのか男性なのか、大きい人なのか小さい人なのか、それも全部あれして、じゃあ今日はこれでいこう、ホールに来る電車の乗っているときに考えてね。
今日はどこの音大の出身の方とかありますね。
どういう先生についたとか、それを全部みてやって。
それでも当日ね、やって、いざリハーサルになると、いろいろ出ることがありますから、それはそこでまたそのピアノの癖もありますし。
それは面白いですよ。


サインカーブについてはこちらも参照して下さい。nekotama
私にはさっぱりわかりません。












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