ノラのために物置に段ボールハウスを作って、そこに猫アンカを入れてやった。
初めは猫倉のような屋根付きのベッドにしたら、誰かが上に乗るらしく屋根がぺしゃんこになってしまって、意味がない。
それで段ボールの側面に出入り用の穴をあけて、中にフカフカのベッドを置いてみた。
でも、警戒心の強いノラは狭い出入り口の段ボールハウスはお気に召さなかったようだ。
いつ襲われてもすぐに逃げられないといけないらしいので、次は間口を大きくしてみた。
これでは冷気が入ってきて自分の体温まで逃げてしまう。
それでもやっとこの2,3日、寝ている姿が監視カメラに写っている。
猫に監視カメラはずいぶん大袈裟なことだとは思うけれど、これでパソコンから状態を見ることが出来る。
しかも、このカメラを付けてから、悪戯がなくなった。
今まで猫を脅したり物置の物を盗む輩がいたのが、きっとカメラを見つけてギョッとしたのだと思う。
自転車のタイヤの虫ピンを盗まれたり、ゴミを置かれたりしたのがピタリとやんだ。
思わぬ効果があってにんまりしている。
ノラは専らこの物置を餌の時間の待機用に使っているようだ。
本宅(?)は別にあるらしい。
去年までは我が家の物置が住み処だった。
今まで三毛猫のミッケとはあまり仲が良くなかったのに、どうやら最近はミッケとつるんでどこかの暖かい場所を獲得したらしい。
それでも餌はうちに食べに来る。
しかもドッサリ食べる。
うちのたまさぶろう達はほんの少しずつ缶詰を3匹で分け合って食べているのに、ノラは丸々一缶とカリカリを1日2回ぺろりと平らげてしまう。
この位生命力が強くないとノラはやっていけない。
警戒心も相変わらずで、私に対しても絶対に背中を向けない。
こんなに長い間養ってあげているのに、絶対に手を触れさせない。
だから生き延びているのだから仕方がないけれど、ナデナデさせてくれないのは寂しい。
前にも毎日餌を食べに来ていたノラがいて、しばらく姿を消していたけれどある日不意に現れたことがあった。
すっかり老いさらばえて骨と皮になり、もう長くは生きられないのがわかった。
その子も絶対に手を触れられなかったのに、その時は触らせてくれて、なでるとゴロゴロ言った。
そしてじっと目を見つめてきた。
それまでは目を合わすとフーッと言って威嚇してきたのに。
そして1週間くらいでたぶん死んでしまったのだろう、消えてしまった。
最後にお礼を言いに来てくれたのだ。
今のノラも手を触れられないうちは元気だということだから、せっせと餌運びだけさせられるのだろう。
はいはい、ご主人様、お食事でございます。
遅いな、早くしろ、なんだ又缶詰か、なんて言ってるかも。
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