テレビでモンスターペアレンツについての放送を見てた。まさかと思っていたけれど、先日家にかかってきた一本の電話から、本当のことかもしれないと思えるようになった。初めてかけてきた女性、お宅でヴァイオリンを教えているかと訊ねて、自分の子供の話しを始めた。最近とんと生徒もいなくなって暇だから、ノンビリと受け答えしていた。 実は自分の子供は小学生で、と始まった。男の子です。専門家にするつもりはない。今、パガニーニの24番弾いています。(パガニーニの有名なカプリスの最後の曲。ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」はこの曲を主題にしたもの。) ほほう、パガニーニですか。その年で。私などは大学いってからやっと弾きました。 いまや、小学生がパラパラ弾いてのけている。 「それで、先生がですね。出だしの音がどうのこうのうるさく言って、うちの子供がやる気がないと言うのです。やる気がないなら、もうこなくていいといわれました。」 そうそう、私もよく言ったものです。やる気がないなら、お帰りなさい、と。
「子供は専門家にするつもりはないから、出だしの音を何回も何回も弾かせられるので、閉口して先生を変わろうと思うので、お宅はどうかと思いますが、いかがでしょうか。」 勿論やんわりとお断りした。 あのですねえ、それはとてもよい先生なんですよ。私も出来なければ、何回も弾かせます。それがレッスンというものです。お金を頂戴している以上、相手がプロであろうとアマチュアであろうと、言うべきことは言うのが仕事です。でなければ、レッスンに行く意味がないでしょう。もし将来その子供がプロになりたいと言った時、困らないように、基礎をきっちりと教えるのが良心のある教師といえる。それがいやなら、ヴァイオリンなど弾かないことですね。
これはモンスターペアレンツというのではなく、単なる「うましか」でしょうなぁ
返信削除尤も映画等で見るモンスターの類も総じて「うましか」なのでこうした一括りのものをモンスターペアレンツというのかも知れません
尚「うま」にも「しか」にも何の悪意も持っておりません。「うましか」はあくまで「うましか」です
なるほど。でも、「うま」と「しか」もめいわくしてますね。モンスターといったら、もう少しパワーがあるかもしれません。子供がひどいアトピーだというので、「そりゃ、あんたのせいよ」と言ってみたかった。猫がいるけれど、といったら「猫アレルギーもあります」と言って早々に退散してくれたので、猫もたまには役に立ちます。
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