2010年5月2日日曜日

放送大学その2

入学して驚いたのは、生徒の質の高さ。他の大学の院生や、会社員が自分の仕事のスキルアップのために、中には看護婦さんや、退職した教師など。基本的には通信教育なので、自宅や図書館でビデオとテープで勉強するが、何単位かは授業を受けなければならない。このとき、つくずく気の毒だったのは先生たち。どんな人が聞いているかわからない。ある時、文学の授業で、学生の意見があまりにも素晴らしかったので、先生が深々と頭を下げ、「勉強になりました」と言った。これは、只者ではない、そう思わせる発言に、教室中が静まり返ったことがあった。あるときには、東大の院生が教えに来て、つるし上げられたこともある。「こんな授業でずっとやっていくのですか」とつめよられ、立ち往生。私も卒業単位が足りないので、仕方なく音楽で単位を取ることにした。隠してはいたものの、先生はなにか不穏なものを感じていたようだ。ノートをとらないので生意気なと思ったらしいが、質問すれば即回答があるし、えっ、てなもので、不気味だったと思う。   何回登録しても、スケジュールの関係で、中々出られない実験の授業もあった。3、4回目くらいにやっと出られたら、先生が感激して、そばに来るたびに「本当に良くきてくださいましたね」とおっしゃる。すぐに、名前をおぼえられて、以後その先生とは和気藹々のお付き合い。楽しく実験をしました。

0 件のコメント:

コメントを投稿