2010年12月17日金曜日

腹巻

昨日は今年一番の寒さだったそうで、北海道では-20数度を記録。今年は雪が多くてスキーシーズンが楽しみだと思ったら、そうはいかないらしく、どこのスキー場も雪不足らしい。友人から冷えがよくないから、首やお腹をあたためるように勧められた。そう言われてさっそく腹巻を買って巻いて寝た。一番薄い絹のなめらかな物だったので、お腹のカーブに沿ってくるくると巻き上がって、朝起きたときには一本の紐状になってしまった。ちょうどウエストの所に巻き付いているものがあるので、何かと思ったら腹巻だった。私は殆ど冷えないからあまり必要ではないので、その後一度も使ったことがない。手足が冷たくても布団に入るとすぐ温まってしまうから、寝付きもよい。子供の頃は冷え性で、母の布団と父の布団を行ったりきたり、父は喜んで抱っこしてくれるのに、最後はやはり母の布団が良くて眠るのはいつも母の方。こうして思い出すと、本当に可愛がってもらっていたのだと思う。もっとも両親も私を湯たんぽ替わりにしていたかも知れない。冷え性だったと言っても、当時の家屋はすきま風も入るし、暖房設備も無かったから、本当に寒かった。建てられてから約200年とかいう大きな古い家で、間仕切りも障子か襖しかなく、だだっ広い部屋がいくつもあって、冬ともなるとこたつと石油ストーブ、そんなものでは到底温まらない。トイレも廊下の突き当たりにあって、暗く怖かった。今の樣に明るく温かい部屋で暮らしていると、もう元にはもどれない。地球温暖化防止のための省エネも、快適さの前には脆く崩れてしまう。人間は本当に身勝手なんだから。世界中に飢えと寒さに苦しんで居る人達がいるのはわかっていても、目の当たりにしなければ実感出来ない。せめて毎月僅かなお金を、募金団体に寄付する位が関の山なので、マザーテレサのような人は本当に尊敬する。どうして我が身を捨てて他人に尽くせるのだろうか。

2 件のコメント:

  1. 日本の家屋は夏の環境を基準に造られているそうです。夏期というか梅雨対策のためかと思われます
    このため冬は寒い、、と。廊下も含めて全室暖房なんて発想が新築の建物に入ってきたのは本当に最近ですね(北国は別ですよ)
    たまにドイツやイギリスから来た旅行客が飲み屋に来ますが、驚くくらい薄着…というか頓着してないというか。。寒いならずっと寒いというのがいいのでしょうが、日本には良くも悪くも四季があって季節が楽しめる代りに体調が崩れます

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  2. そういえば外国人が冬でもシャツ一枚で電車に乗ってくることがありますね。世界の北の果ての住人たちは気温がプラスになると、暑いというそうです。適応できるものなのですね。私も冬でもシャツを着ないで、セーター一枚でいると、友人たちから**の冷や水といっておこられます。

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