あちらこちらで電飾が輝いて、なんだか大人になって初めてクリスマスらしい気分になる。オーバーな言い方だけど、クリスマスが楽しかったのは高校生くらいまで。あとはもう常に1月の試験で弾く曲の心配ばかり。一度お正月にスキーに行って、先生にこっぴどくしかられた。試験前にスキーに行くどころか、大学4年生までスキーは禁止されてしまった。その後はオーケストラでクリスマスはかきいれどき、フリーになってからはなおのこと、この季節に稼がないでどうするとばかり、走り回った。「メサイア」「第九」は定番。イブの夜中にテレビの生本番だったりすることも多く、バレエの「くるみ割り人形」そこからNHK紅白、お正月にはホテルの仕事、やっと終わって一息つく暇もなく、その年の通常の仕事が始まる。そんな生活だった。仕事は大好きだったけれど、今やっと一息ついて普通の生活のリズムをとりもどしている。今日は新しいスマートフォンを私用に頼んであるというので、わがパソコンの師匠とショップへ。彼は今猫のサイト製作中なので、猫にとりつかれている。話の途中で「そんにゃことは・・・・」ん?いま「そんにゃ」って聞こえたけど?空耳?しばらく黙っていたけれどやはり「そんにゃ」って聞こえたなあ。恐る恐る「今、そんにゃって言わなかった?」それから大爆笑。「わかりましたか。気がつかないといいなと思っていたのに」帰りの車で一人運転しながら、時々思い出してはプッと吹き出してしまった。
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