2010年12月8日水曜日

ステージ衣装

今日のステージは、どうかと思うほど派手な衣装でという注文。さて、何を着るか。いろいろ引っ張り出してきても、普段がクラシックの演奏だからあまり派手なのは持ち合わせがない。今日は行ってみないとわからないけれど、たぶんセミクラシックかポピュラー系だと思う。若いころはジャズなどもたくさん弾いていたので、それらしい衣装も持っていたけれど、いまは主に落ち着いた色調のものが多い。インドに行ったとき買ったサリーの生地で作ったドレスがピカピカしていて派手といえば派手。これに下に黒いパンツを合わせて・・・でも、出来上がってきたときからなんだかお仏壇みたいな柄だなあと思ったので、あまり好きではない。それではスワロフスキーの光り物がついた黒のスカートにシースルーのブラウス。いまいちだなあ。いろいろ着てはやめ穿いては脱ぎしているうちに、毎度おなじみの枯れ葉色にスワロフスキーの光るブラウスになった。毎回このブラウスになってしまう。これは友人と行ったブティックの女主人が選んでくれたもの。私はまったく自分の趣味ではなかったので選ばなかったけれど、すすめられてついでに買ったものなのに、今一番重宝している。自分の好みと似合うかどうか、よく着るかどうかは時々外れることがある。ほしくてたまらなかったのに、買ってから一度も袖を通していないものもある。高価なレザーのコートなどはクローゼットの中で猫の爪とぎになり、泣く泣く処分してしまったこともある。思えばずいぶん無駄なお金を使っている。ステージ衣装もたった一度しか着ていないものがあるので、そのうちコンサートを開くときに着ようと思って捨てないでいるが、そのときがきたら果たしてサイズが大丈夫か、似合わなくなっているかもしれない。かつて上越市でのこと、ステージ衣装を楽屋できてみると・・・いつのまにか太ってしまって入らなくて大騒ぎ。裏地をはさみでジョキジョキ切ってやっと体を押し込んだことがあった。この頃は前日入るかどうか確かめてから持っていくようになった。油断も隙もない。そのときの衣装は私より細い人の手に渡り、その人もいまではそれが着られなくなっているという。

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