2010年12月20日月曜日

大人のためのレッスン

最近はおとながレッスンを受けに来ることが多い。以前は学生や子供だったのが、自分の年齢が上がるにつれて、生徒の年齢が上がってきた。今日は弁護士のお二人。大変達者に弾く。、3月にアマチュアアンサンブルのコンサートでソロを弾くので見てほしいと言う。法友会という法律家、弁護士、裁判官、などの集まり。お金持ちだから、トッパンホールを借りては、年に何回かコンサートを開いている。いいなあ。私の所属する「古典音楽協会」などはお金がないから、上野文化会館の小ホールがとれないと、お手上げとなる。幸い日本オーケストラ協会の枠にはいっているので、優先的に使わせてもらえるが、プロの楽団は赤字が多い。わが「古典」はその中でも赤字ではない、稀有の存在と言える。お客さんが毎回増えていくのが、本当にありがたい。「最近は空いている席を探すのが大変なんですよ」とよく言われる。今日みえたお二人もそんな「古典」の聴衆として何回か来てくださっている。この方たちは子供のときからヴァイオリンを弾いているので楽だけど、大人になってからはじめた人は、気の毒に大変苦労する。初めにお断りするのは、ヴァイオリンという楽器は、自分で音と音程を作っていくのだから、入り口のところがむずかしいですよ、と念をおすことにしている。やめるなら今のうち、というニュアンスをこめる。それでも習いたいと言う人は、お引き受けする。それからが大変。こんなに大変な楽器だとは思いませんでしたと、泣きが入る。でも私は人間も大好きだから(猫だけでなく)人付き合いはいいほうで、たいてい永続きしてくれるし、何かの事情でお休みしても、戻ってきてくれる。私の生徒はなぜか高学歴、エリートが多いのが不思議。先生がおバカな分生徒が大利口というわけか。うまくバランスがとれるように出来ているのだなあ。生徒から教わることもたくさんあって、時々こちらが生徒になっているようです。

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