2010年12月28日火曜日

ヴァイオリンの帰宅

一昨日預けたヴァイオリンの修理が済んで、今日引き取りに言った。渋谷のクロサワ楽器。ここにEさんという楽器製作者がいて、私の生徒が2人、彼の作った楽器を使っている。選んだ理由は、バランスが取れていて音が素直に出ること。初心者から中級者にも優しい楽器といえる。腕を見込んで初めて彼に修理をたのんだので、これからどんな音になっていくのか、楽しみにしている。というのも、ヴァイオリンは修理や調整をしたからといって、すぐに音がよくなるものではない。1ヶ月はおかないと、本当に鳴ってこないので、まだどんな音に変わっていくかはわからないけれど、帰宅してから弾いているうちに、どんどん音が出始めている。最近どうしてもいい音が出なかった。乾燥しすぎや自分の体調のせいかと思って、だましだまし弾いていたが、どうも、これはおかしい。やはり剥がれた箇所が見つかった。それと、駒が薄すぎるのではないかと思っていたので、厚目の駒に取り替えてもらうことにした。薄いと音は楽にでるけれど、どうしてもパワーが不足するよう思える。それもこれから良いほうへ向かうかどうか、不安でもあり楽しみでもある。出来上がってお店で弓を借りて弾いてみた。ドミニク・ぺガット製作。1000万円、正確には1050万。なるほど、低弦のハイポジションがらくらく出る。でも、今の私にはそんなお金はないから、自分の弓の毛を張り替えて我慢。普段お金のないのは一向に苦にならないけれど、こんなときには、もう少しお金持ちだったらよかったのにと思う。うちの玉三郎が「長靴をはいた猫」だったら、よかったのに。

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