2010年12月26日日曜日

ないものねだり

ヴァイオリンの調子が悪く、乾燥しすぎか自分の体調のせいか、しばらく様子を見ていた。一向によくならないのと、かすかなビリつきを感じたので、ついに修理に出した。渋谷のクロサワ楽器。クロサワといえばプロよりもアマチュア相手で手広く営業するイメージだったので、いままで敬遠してきた。職人さんが直接つききりで、じっくりと修理や調整をしてくれる個人の工房と違って、誰がどんな仕事をするのかわからない感があった。しかし、音楽教室の出入りの人から、最近は職人さんに名の知れた楽器つくりの方がいるということを聞いて、初めて修理をお願いすることにした。昨日は楽器をあずけ、帰りは山のように買い込んだセーター類とハンドバッグだけで帰宅。楽器がないとものすごく開放された気分になると同時に、体の一部がスースーするような感じもある。物忘れをしたような。今朝起きて、毎日の習慣でレッスン室の窓を開け、電灯のスイッチを入れて、さて、いつもならここで楽器のケースを開けて楽器にごあいさつ。午前中ダラダラと練習したり、パソコンに向かったりするのに、することがない。それなら掃除でもすればいいものを、それもしない。楽器も勿論スペアをもっているけれど、弾く気はしない。英語のレッスンの予習をしていたら、眠くなって転寝をしてしまった。ちなみにうたた寝を英語で、catnap というそうです。練習嫌いでろくすっぽ練習もしないのに、手元にないとなると、こんなに手持ち無沙汰なものか・・・。いまさらっているプロコフィエフの1番のソナタの楽譜をチラチラと横目で眺め、ああ、弾きたい。いつもとは逆のセリフが出でくる。

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