2013年4月20日土曜日

一喜一憂

華麗による・・・字が違うって?いいのよ、これで・・・体重増加の対策として毎朝体重を計ることを続けた結果、ダイエットで苦心惨憺減らした体重をなんとか維持している。先日のコンサートで皆さんから頂いた沢山の御菓子を食べ続けて、あやうく2キロ増加なんて危機もあったけれど、御菓子を食べ尽くした後は甘い物一切口にせず、又元の体重に戻すことが出来た。その体重計は優れもので、自分の年齢、身長を入力しておくと、体脂肪率や骨量、基礎代謝量なども計測してくれる。最後に計測したデータから実際の体の年齢も出してくれる。最近は実年齢よりも10歳ほど若い年齢が毎度のことだったが、今日はやったね!なんと13歳も若い年齢が表示された。こんなことで一喜一憂するのも、最近暇をもてあまして退屈しきっているからで、忙しく働いていたら目もくれなかったこと。仕事が減ったのは自分の意思でもあって若い頃から働き詰めだったから、もうゆっくりしても神様は許してくださるに違いないと思ったけれど、やはり退屈になってきた。この退屈な期間が私には非常に大事なことで、今までの人生で何度かこんな時期があり、それは次のステップにつながる大事な助走期間だった。その間に自然と人付き合いの模様替えがあったり、自分のスキルの養成期間だったり、物事を考え直すことも出来るので、退屈しながらもあれやこれや考えることが多かった。体力はあまり落ちていないが、視力がめっきり衰えた結果、集中力が低下しているのが残念だけど、それなりのペースで物事を進めればいい。ヴァイオリンのことで言えば肩当てを外した。今まで何度か肩当てをつけたり外してみたり試行錯誤だったのを、きっぱりと使うのをやめてみた。楽器は鎖骨にのせるだけ。決して顎できつく挟まない。(と言うのは理想で実際はやはりあごに力がはいってしまうのだが)プリム・ローズ氏のヴィオラの奏法の本を読んでいたら、酒場で演奏しているヴァイオリン弾きのように弾くのがいいと書いてあって笑ったことがある。でも、本当にやってみると音が変わるし、自由に楽器を動かすことが出来る。私はかつて先生から顎で挟んで左手を離しても楽器が落ちないように常にはさんでおくように言われた。思えばそれが諸悪の根源。顎に力→肩、背中にも力→両手が突っ張る→という図式ができあがる。その後遺症が未だに抜けず、とくに本番で緊張するとがちがちになる。そんなときに私は顎から楽器を外してもう一度仕切り直しをする。それをやっていたら、息子がヴァイオリンを習っているというお母さんから、あんなことやっていいんですかと詰め寄られたことがあった。いいとも悪いともいえない。長い説明がいるから。そのときはそらっとぼけて息子さんの先生のおっしゃるようにやりなさいと言って逃げてきたけれど、どれほど沢山の人が顎に力を入れて歯を食いしばって弾いていることかと思うと、気の毒になる。もちろんそのうちの一人が、この私ですけど。そうそう、例の鳩山寛氏は見事に力が抜けていて、オペラをお隣で弾いていると時々顎から楽器を外して、解説してくれながら楽しそうに弾いていた。「ここは今こんな場面でねえ」などと。だからもう90歳にもなるのにヴァイオリンはちっとも衰えていない。私も90歳は無理でも80歳の記念コンサートがしたいなあ。まだまだ半世紀先だけど(ウソつきー)でも13歳も実年齢よりも若いのですぞ。実現するかもね。

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