2013年4月21日日曜日

江戸川フィルハーモニーオーケストラ

スプリングコンサートというタイトル、曲目はドボルザーク「謝肉祭」エルガー「チェロ協奏曲」フランク「交響曲ニ短調」

毎週熱心にレッスンに通ってくるHさん。彼女が所属しているアマチュアオーケストラのコンサートがあるというので行ってみた。Hさんは大変な頑張り屋さんで、来始めた頃はキンキンと金属的な音がしていたのに、今はもうちゃんとヴァイオリンの音になっている。小うるさい私のしつこいレッスンをよくも耐えられると思うが、一度注意されると次の週には改善されているから、教師である私よりもずっと見所はある。さて彼女のステージ姿を見ようと思って出かけたのに、開演時間を間違えて15分ほど遅刻してしまった。休日のマチネーはたいてい14時からだから、頭からそう思い込んでいた。会場に到着すると演奏の音が聞こえてくる。13時30分開演だった。そんな訳で一曲目は聞き逃してしまった。二曲目はエルガーのチェロ協奏曲。これは昨年、ロンドンアンサンブルのトーマス・キャロルが弾いた曲だからなじみ深い。今日のソリストは山澤慧さん。大変優秀な若い男性で、私の座った場所が三階席の庇の下という音響の条件の悪い場所だった(遅刻したので良い場所が取れなかった)にもかかわらず、音が伸びやかに聞こえてきた。「端正な」という言葉がぴったりするような破綻のない演奏。トーマスほど情熱的ではないけれど、とにかく上手い!そして最後のフランクは上出来。管楽器のトップがそれぞれ上手いので、安心して聴いていられる。弦楽器もよく揃っている。ティンパニが上手い。長い時間をかけて一生懸命に練習を重ねての演奏だから、手の内でこなれている。この様なアマチュアオーケストラを運営する人たちは、他に仕事を持ちながらの運営なので、どれほど大変なことか、考えると気が遠くなりそう。指揮者はスティーブン・シャレット、アメリカ人。指揮者とソリストの経歴を見ると、師事した先生は私が同時代に一緒に仕事をした人たちで、一時代が過ぎ去ったと感慨深いものがあった。

0 件のコメント:

コメントを投稿