2013年4月5日金曜日

沖縄3日目

午後の便で東京に帰るので少し早起きして沖縄の南部の「琉球ガラス村」へ向かう。ガラス工場は高温の炉が中心にあって、その炉を中心として何人もの人が円形となってそれぞれの役割をこなしている。まず高温に熱してガラスを吹いて膨らませ、型に入れてとっくり状の形にすると、炉のところで小さなガラスを溶かしていた人がやってきて、とっくり状の先に貼り付ける。それを回して底らしきものを作ると、次の炉に行って又熱してという作業が流れるように行われている。最初のとっくりの様なものが形になっていくと素早く他の人が底を付けに来るから「よくタイミングが合いますね」と声を掛けると、「いつでも見ていますから」と返事が返ってきた。お互いに声を掛ける訳でもなく、いわばあうんの呼吸で行われているのが見ていて気持ちがいい。私は人が働いているのを見ると惚れ惚れしてしまう。こんな単純なことの繰り返しでも、見ていて飽きない。安曇野のガラス工房では1時間も張り付いて見ていたことがある。今日は作業がすぐ終わってしまったので残念だったがあきらめた。その後大型のバスがやってきたから、この後職人さん達はずっと働いて見せないといけないので休憩に入ったらしい。まだ時間は十分あったが、レンタカーを返して送迎バスで空港へ。だいぶ早めだと思っていたら、今日の那覇空港は大混雑。いったい平日のこんな時間になぜ混むのかと思ったら、春休みで子供連れが多いらしい。結局早く到着したので慌てることもなく機上の人となって、無事帰宅した。鳩山さんを訪問することが主目的だったが、久しぶりに昔の仲間と旅が出来てよかった。若い頃、希望と熱意に燃えて傾きかけたオーケストラの再建に全力を尽くした仲間達とは、年月を経ても家族のようにつきあえる。私の宝物はそんな人々なのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿