2013年4月30日火曜日

うぬ!勝手に決めおって

楽器を持った若者達が午前中からうちに三々五々集まってきた。Yさん夫婦の結婚披露宴に弦楽合奏で場を盛り上げようと、目論んでいるらしい。彼らは音楽教室の弦楽アンサンブルの仲間達。練習に立ち会ってと言うからどこが練習場かと思ったら、先生の家です・・・いつの間にか決定されている。おやおや、それでは又練習後は宴会ね。なんだかうちは内田百閒の小説に出てくる百鬼園先生の家のようになってきた。勝手に決めて事後承諾となる。それでも楽しいことや若い人たちが好きだから快諾する。それではサンドイッチを作っておいてあげよう。サラダもほしいだろう。だんだんその気になって、待ち構えていると練習が華々しくはじまった。曲はグリークの「ホルベルク組曲」の一楽章。以前発表会で弾いた曲だから譜読みは出来ているが、そのときは出来が良いとはお世辞にもいえなかった。ところが今回練習が始まると、発表会の時よりずっといい音がしている。そうか、これだけ皆の腕が上がったんだ。初めの頃は何をどうして良いかわからなかった人たちが、今やいっぱしの意見を述べながら自主的に音楽をつくっていくので、私はほとんど出る幕はない。始めて何年になるのかとんと記憶にないが、初めの頃はそれは、ひどい音がしているのにどうすればいいのかお手上げ状態だったのが、メンバーが長続きしているので成長は著しい。継続は力とはよくいったもので、メンバーが穏やかで真面目なな人ばかりで、とにかく練習をいやがらないのが嬉しい。こんな瑞々しいメンバーと一緒に遊んでもらえるのだから、私は自分が年取っている気がしない。練習後、Yさんが持参したワインは次々に栓が抜かれ、すっかり良い気持ちになったメンバーが演奏を始めた。楽譜は山のようにあるから困らない。そのかわり整理整頓が大変なのは「歩く楽譜」で言ったとおり。題名につられて読んでくださった方が多いので、これからは題名にも一工夫して沢山お客さんを呼ぼうと企んでいる。しかし、私の淺知恵では中々上手くはいかない。さて今日のタイトルは?いかがでしょうか。ちょっとわざとらしいかな。

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