2013年5月20日月曜日

うれしくないお誘い

古い友人のN夫妻。奥さんの方と私は同学年で(学校は別)同じ職場だったせいもあって、仲良くしていたのだが・・・。彼女の性格が複雑で、馴れ馴れしく寄ってくるからこちらも一生懸命応対していると、いつの間にかそのグループから私を疎外してこれ見よがしに他の人とばかり付き合うようになる。こちらも未練はないから放っておくとまた擦り寄ってくるの繰り返し。私に関心を持たれなくなるのは嫌なようだ。だからと言ってこちらから仲良くしてほしいわけではないから、相手が私を疎外し始めると、まあ、せいせいしたというのが本音だった。最近なりをひそめているからよかったと思っていたら、彼女のご主人からこの日はあいていますか?と電話があった。幸いその日はコンサートにいくのでと断ると、それではこの日は?いくらなんでも追求されるとそうそう断れるものではない。つい、あいているといってしまってから激しく後悔している。ああ、いやだ。なにが嫌かって、私に激しい競争心を抱いているらしいのが堪らない。私が何かすると必ず真似をする。自動車免許をとればとる。車を買えば買う。それで演奏旅行に出ればグループにいれてくれと言ってくる。いれて上げると今度は私抜きで仲間たちと仲良くして、わざと私にだけ連絡をせずにグループの人たちと出かける。彼女がそうしても他の人たちは私とは仲がいいからすぐにばれる。こんなことの繰り返しで、彼女が結婚して遠くへ行ったときには正直ほっとした。ところが、又東京に戻ってきて,懐かしげに電話を寄越した。私もおっちょこちょいだから、昔のことはすっかり忘れていて旧交を温め始めたら間もなく始まった。おやおや、ちっとも変わっていないじゃない。そういう人だと分かっていたからつかず離れずだったのが、ご主人はとても穏やかでいい人で、間もなく私たちのグループに入ってきた。それを今度は彼女がやっかんで、グループ内の女性とご主人が怪しいと言い始めた。その女性は他の人と付き合っているからそんなことはないと説得して騒ぎは収まった。そしてこのグループでも又私を外しては喜んでいたらしい。彼女のコンサートの知らせは私には来ないけれど、当然分かることだからチケットを買って聴きに行くと、ご招待しないで済みませんと言う。私はずっと自分のコンサートの招待券は送っていたのに、聴きに来たためしがない。そして最近「私はオーケストラでは特別だった」と言い始めた。給料の額が他の人より良いから他人には言わないようにと団長に言われたと、得意気に言う。吹き出しそうになった。当時ほら吹きの団長は、一人ずつ契約をする度に同じ台詞をみんなに言っていたのだ。だれもそんなこと信用するわけもなくて、みんなで「いくらだった?あら、同じじゃない」と言い合って笑っていたのに、真に受けた彼女は自分は特別だとずっと思っていたらしいので、誤解は解かずそのままにしておいた。自分は貴方とは違うのよということを見せたいために、こそこそ策を労しているのだろうか。それでいて人前では私のことを恥ずかしいほど大袈裟に持ち上げる。本当は付き合いたくない。めったに好き嫌いの無い私でもこういう人に競争心を持たれて本当にうんざりしている。だからお誘いは断りたい。電話口の向こうで彼女がなにやらご主人に指図している。あれほど執拗にあいた日を聞いてくるのは何か又魂胆があるのかしら。ああ、憂鬱!





4 件のコメント:

  1. ネコタマ様の「私もおっちょこちょいだから」って、笑ってしまいました。 あはは。こういう面倒くさいお友達をひきつけてしまうのも、ネコタマさんだからなのでは。

    返信削除
  2. 私はマタタビなのかしら。

    返信削除
  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

    返信削除
  4. なるほど! ネコタマさんじゃなくてネコマタさんですね。
    (字をまちがえてしまって、再送です)

    返信削除