2013年5月21日火曜日

今日も美味しい練習

次の金曜日に月例「弾く会」があって、私は今回ピアニストのOさんとR・シュトラウス「ソナタ」の2楽章を弾く。先日3楽章まで合せてもらったけれど、Oさんの家の改築工事が始まって、とてもピアノを弾いている時間もないというので、今回は2楽章のみ。3楽章は改築が終わらないと合わせてもらえそうもない。気長に待っていることにした。この曲の2楽章はえもいわれず美しい。リヒャルトの若き日の作品だから、情感と瑞々しさにあふれている。弾いていると溺れそうになる。隅から隅までたっぷりと歌わせて泣かせてくれる。ヴァイオリン弾き冥利につきる。そしてピアノはクリスタルガラスのようにきらめいて、その対照的な動きが醸し出すものは上質の香水の馥郁たる香りのよう。私の大好きな曲の最上位に位置する。でもOさんはあまりこの曲が好きではないらしい。なんやかや難癖をつけながら弾いているのをなだめたり脅したりして弾いてもらっている。どうしてかなあ、こんなに素晴らしい曲なのに。その後はもう一人のピアニストのSさんと、これもお預けだったベートーヴェンの10番の「ソナタ」天に近いところで軽々と遊んでいるようなべートーヴェンが人生の束縛から逃れて描いたような曲。これが譜面のシンプルさからは想像もつかないほど難しい。良い気分でシュトラウスを弾いたあとなのでつらい。Sさんはべートーヴェン命だから、私が励されるがわになる。ヴィオラのFUMIKOさんが途中から参加してピアノと合わせが終わった。そして、今日の最大の目的、Oさん宅近くの中華料理店に打ち揃って出かけた。つい先日訪れたばかりのこのお店はご主人がたった一人でやっている。駅から遠い住宅地にあって、12、3人も入れば満杯になってしまう小さなお店。しかし、味は素晴らしい。素材が良くて火加減が抜群なのだ。私たちが行ったのは17時過ぎ。お店はすぐに次々と席がうまり、時々近所の人がテイクアウトを頼んだりして、ご主人は猛烈に働いている。こんなに美味しければはやるわけだわ。このところ中華料理が続いて飽きるかとおもったが、少しも飽きない。最近の中国は怖くてしばらく行けそうもない。早く行けるように両国が仲良く出来る日を待っている。そんなのんきな事言っている場合ではないと叱られそうだけど。

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