椿姫じゃないけど、家にやってくる野良猫ミッケは蝶のようにひらひらと雄猫の後をつけ回している。最初に見かけるようになったのは一昨年で、茶トラのノラと仲良く一緒に現れた時から。本当に仲良しでいつも一緒に居て、ご飯も一緒だったから、毎日餌を二つ用意していた。ところが春になるとノラは姿を消して、新しくチャアが来るようになった。チャアは気難しくてミッケを近づけない。ミッケは少し離れた処から、チャアが餌を食べ終わるのを待つようになった。お余り頂戴というわけ。最近チャアが時々しか来なくなった。その原因は新顔の長毛種。白と黒の大きな雄猫が出没するようになって、チャアは中々寄りつけなくなった。時々夜中に見に行くと、にゃあと情けない声で鳴いて餌の催促をする。そして漁夫の利にあずかっているのが三毛猫ミッケ。今日も新しいボスの後をトコトコ付いて歩いて餌にありついていた。2匹のオスは牽制しあってなるべく遭遇しないように行動しているのに、ミッケだけはどちらとも喧嘩することなく、餌にありつく。チャッカリしているなあ。ミッケの元の飼い主が探しに来たことがあって、事情を聞けば、ミッケは飼い主に捨てられたのではなく、飼い主がミッケに捨てられたらしい。猫に捨てられた飼い主は、情けない顔でさんざんぼやいて帰って行った。ミッケは聞くところによれば私の姉の家にも通っているらしい。あちらこちらで餌をもらって雄猫にもてて、世渡り上手でこの世は天国だわね。人を頼らず自分でニャン生を切り開いていくミッケはえらい!
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