2011年8月13日土曜日

中国整体

暑さや疲れから来る体の不調で、肩こり首こりがひどくなってきた。こうなるとヴァイオリンは良い音を出してくれなくなる。体のコンディションが音に直結する、ある意味では声楽家と共通している。5年間ほど通っていたマッサージのお店があって、何代も施術士が替わっても、どの人も熱心で気に入っていた。特に最近やめてしまったが、今までで一番才能があると思えた若いスポーツトレーナーは、技術も勉強する意欲も抜群だった。そのため才能を見込まれたらしくすぐに本部に抜擢され、ほんのわずかな期間で当地を去ってしまった。次に入った人は、初めての時にはまだ環境に馴れず戸惑っているのかと思ったが、2回目で、もうこれはいけないと思った。技術、やる気、ともに貧弱。思わず「あなたはこのお仕事すきですか?」と聞いてしまった。とまどいながら彼は「あ、はい、好きですよ」と答えたが、ほとんどマニュアルをやっとこなしているといった状態。プロならば、その人の筋肉の状態からどのくらいの力で押せばいいかはわかるはず。人それぞれ好みはあるから、一概には言えなくても、力加減はプロとしての自負があるはず。それが全くない。それでもう、そのお店は行くのをやめてしまった。ところがさて、困った。いつも体調は整えておかなくてはいけないから、上手くて料金がそれほど高くないお店…、しばらく考えて、以前よく通っていた中国整体に舞い戻ることにした。そこも一度素晴らしい施術士がやめて、いかなくなってしまったお店。さあ、どうかな?久しぶりに中国人の技術に接すると、やはり何千年もの歴史ある?技術。とてもうまい。それと中国人の体質なのか、指がよく反って強くても痛くない。丁寧にもみほぐされて、後半はぐっすり眠ってしまった。今、すっきり。さて、明日の本番上手くいくかな。体調が良いからと言って上手くいくとは限らないのが本番の怖さ。もうヘトヘトで音なんか出ないと思っても意外とうまくいったり、今日は爽やかだなあと思っていたら大失敗をしたり、本当に怖い。こんな怖いこと早くやめたいと思っても、やめるとさびしい。「雀百まで踊り忘れず」とは良く言ったものだわ。

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