2012年5月29日火曜日

のんちゃんからの贈り物

のんちゃんこと田畑純子さんから、ネコのぬいぐるみが届いた。のんちゃんは日生劇場バックステージ大賞を受賞した人形作家で、福島の震災に遭った子供たちのために沢山のぬいぐるみを作って送り続けている。子供が抱っこした時に気持ちが良いように良い生地で作りたいと言うから、私もアンゴラと絹の大きなコートを提供した。それからは沢山の人形が出来たと言う。お役に立って嬉しかった。そして送る前に人形展が開かれたので見に行った。なん十体ものきつねや馬、猫などの動物のぬいぐるみ。それが被災地に行って子供たちの心をいやすことになれば、コートの一枚や二枚惜しくはない。その時にのんちゃんが約束してくれたのは、私に猫を作るということだった。ノンちゃんの作るお人形はほっそりとしているので、私のように太ったのを作ってほしいと言ったら、ちょっと困っているようだった。沢山作るので生地が足りないのと、抱っこした時に子供が扱いやすいようにというので、ほっそり体型がきまったらしいので。それで今日届いたのは見事な洋ナシ型の体型。しばらくそれを見て笑い転げてしまった。はいはい、私そっくりです。お腹がしもぶくれ、真っ赤なお鼻にしましまもよう。お礼の電話をすると「今山にいるの」と言う。山というのはのんちゃんの軽井沢の別荘で、雑木林のなかにおとぎ話に出てきそうなかわいい家が立っている。そこのリビングルームでヴァイオリンを弾くと、ステキな音がする。二階に絵本作家のご主人の書斎があって、そこにあるクレパスと画用紙を失敬して絵を描かせてもらったりしたことも。たまに遊びに行っていたのが、このところピアニストたちのお勉強熱に引きずられてさぼることができない。今年はまだ一度も行かれないのが残念。せっかく折り畳み自転車を持って行ってそこらじゅう走りたいとおもっていたのに、残念なことになっている。ノンちゃんの猫は今、昔からうちに居たかのようにお腹を突き出して、どたんとデスクの上でふんぞり返っている。見るたびに「よう、同類」と言って笑いが込み上げる。ありがとう、のんちゃん。

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