2011年4月13日水曜日

おしゃれなお店

白金を歩いていたら、今まで何回も通った道なのに気がつかなかった、おしゃれなお店を見つけた。間口が狭く暗いので、なんのお店?と思って覗いたのがいけなかった。ショウケースになにか並んでいて、初めはアクセサリーかなと思ったら、ケーキだった。見たこともないほど色合いが素敵で、美味しそうというより、アンティークなアクセサリーみたいな美しさ。お腹もすいていないのに、入ってキッシュのランチを注文。あたりを見回すと剥き出しのコンクリートの天井、壁、テーブルや椅子も無機質な鉄とガラス。そこに、アンティークの戸棚。そして様々なオブジェ。きっと、すぐれたインテリアデザイナーが粋を凝らしたものと感心していると、きたきた。美味しそうなキッシュにコーヒー、サラダはルッコラと水菜、プチトマト。フォークとナイフが添えてあるから、これを使うのね。ナイフをキッシュに入れると、テーブルが低すぎて切りにくい上に食べにくい。キッシュはとても美味しいけれど、上等なパイはみなハラハラと軽く出来ているから、皮が一面にこぼれる。中身は春キャベツとアンチョビー。味はいいけれど、春キャベツがしぶとく抵抗して中々切れない。皮はハラハラ、キャベツは踏ん張る。ついに中身と皮は完全に分離して、残った縁の部分はエイッとばかり、手でつまんで食べてしまった。いやはや、おしゃれなお店と云うのは食べにくいものなのだ。コーヒーも抜群に上手く淹れてある。サラダは小さい深めの食器なので、青菜たちを引っ張り上げるのに悪戦苦闘する。ドレッシングで容器に張り付いて抵抗するのを、一つずつ丁寧にお出ましいただく。ホントにまったく、おしゃれなお店というものは・・・!

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