2011年4月5日火曜日
上を向いて歩こう
テレビで布施明が坂本久の「上を向いて歩こう」を歌っていた。御巣鷹山の日航機事故でなくなった九ちゃん。実は先日カナダからの帰りの飛行機でコンピュータトラブルがあった。別に大揺れに搖れたりはしなかったけれど、電灯が点かなくなり、座席全面のモニターのディスプレイが消えてしまった。気のせいか室温が下がっていく。当然操縦にも影響はあったはずで、暫くの間はソワソワした感じだった。その間、これでもし操縦に支障をきたしたら私は何をするかと考えた。初めに携帯でご挨拶をするだろう。飛行機が制御不能となったら携帯は使いたい放題。大好きな人にお別れを云う。お世話になった人にお礼を云う。たまさぶろうは姉が引きとってくれるだろう。今まで数多くの飛行機に乗って、ひどく搖れたことがあっても怖いともおもわなかったのに、静かなコンピュータの故障といわれると少し不気味。制御不能になり急降下したらもう気を失ってしまうから、アッという間に死んでしまうだろう。だから、大丈夫。何が大丈夫なのか、などとつまらないことを考えているうちに眠ってしまった。やっと点灯し、ディスプレイも元に戻ってしばらくして、スチュワーデスが通路を歩いてきた。ふと私のところで立ち止まり「飛行機にのるのに馴れていらっしゃいますね」と言う。なにをもって推し量ったのかしらないけれど、そりゃあ年間30回もの飛行を何年も続けていたのだから、なれもするさ。よく眠っていたから?くつろいでいたから?よくわからないけれど、一人ひとりよく観察しているものだと、感心する。私はどこでもくつろげる方だけど、一つだけどうしてもくつろげないものがある。それは楽器を持ったとき。いつもの呑気も強気も影をひそめ、ひたすらオドオドと弱気になり、音を出してスイマセンと周り中に気兼ねする。これだけはどうしても慣れないのが、口惜しうございます。
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眠ってしまうなんてさすが大物ですね~^^
返信削除たいがいの場合食べ過ぎです。
返信削除楽器もくつろいで弾けるといいですね。